2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

暑さの記憶 散歩 1

つい先日の午後、隣町の図書館に行った。 その地下駐輪場に自転車を置き、図書館で用を足して、 「さぁ帰るぞ。」と思って自転車に飛び乗ったところ、後輪の空気が抜けている。 都合よく、その駐輪場には、自動空気入れが設置されており、それを利用させても…

121 置いてきぼり?

ここの家のママが、玄関から出て行った。 誰も居なくなったと思い、雄叫びをあげたんだ。 「ワオー、ワオー。」と。 ちょっと違うな。 もっと、哀愁を帯びた悲しそうな叫びなんだ。なんど叫んでも、誰も出て来ない。 諦めて、不貞寝をすることにした。 しば…

120 おばあさんとシュウヘイ君

暗闇坂の樹影を通り抜けるとバス通りにぶつかるんだ。 そのバス通りを越えたところに大きなマンションが建ってる。 そのマンションの前の縁石に腰掛けたおばあさんとベビーカーに乗っかった仲間が 居るのを見つけた。 僕は、その道を通り抜けたいんだ。 なの…

今週のお題2010夏の課題図書

『夏の課題図書』といわれても、ないよなぁ。 図書館に行って興味のある本が、今机の上に10冊ほどある。 なんせ、時間だけは今のところあるから、手当たり次第読み漁っている。 それが、『2010夏の課題図書』かなぁ。現在、机の上に積んであるのが、 …

修学旅行 アーちゃん4

アーちゃんの中学2年生の秋のこと。 アーちゃんたちの修学旅行先は、関西方面だった。 そして、関西には、その年10月に単身赴任していたパパがいた。 ママから、アーちゃんの修学旅行の話しを聞いたパパは、アーちゃんが泊まる京都の旅館に会いに来てくれ…

119 雨上がり?

雷混じりの今朝の雨も上がったみたい。 これから、ここの家のパパと、朝散歩に出かける。 玄関を出た。 すこし、ポツリポツリと雨が落ちているのかな。 上を見上げると、空には白い雲と灰色の雲が入り混じって、青い色は見えない。 丸い太陽の光が、その雲の…

118 午後の瞑想

今朝も、涼しい風が吹いていて、散歩には好条件だった。 でも、ヒリヒリと肌が痛くなる、夏の太陽は容赦なく照り付けてきたけど。 でも、僕は日陰を探して歩いていたから大丈夫。 ちょっと、お腹の調子が良くない。 なにか、昨日悪いもの食べたかな。 昨日は…

これが、太平洋だ。 シン君4

ギンギラに輝く太陽と青い空。 駐車場には、すでに色んな地名の入ったナンバープレートをつけた車でいっぱい。 海岸には、いろとりどりのパラソルが、立ち並んでいる。 パラソルの下では、水着姿のお姉さんやお兄さんは甲羅干し。 UV対策に忙しい、若いマ…

117 入れ知恵?

ドーン、ドーンと空砲が聞こえる。今日は、隣の区の花火大会があるんだって。 それを知らせる空砲なんだって。 その空砲を合図に、僕たちは夕散歩に出た。 今日は、多少が風が吹いてくるから、暑くはないよね。 いつもの長細い公園を抜けて、ちょっと曲って…

心に残るプレゼント

ある人が、私のブログを見て、 「思い出ぼろぼろ」と評してくれました。そして、今も徒然なるがままに思い出されたことを自由気儘に綴ってます。 それを、読んで頂いている方々に心から感謝申しあげます。今まで、いえ、これからも思いついたことを綴ってい…

林間学校 トット君11

夏休みといえば、キャンプ、海水浴それから林間学校です。 トット君の通っていた小学校は、高学年になると林間学校がありました。 トット君の時は、ちょっと人里離れた山の中のお寺です。 トット君のお母さんも一緒に林間学校に参加しました。 それは、 トッ…

社会見学 トット君10

トット君の通っている小学校では、高学年になると社会見学の授業がありました。 働く人たちの仕事場を見学する授業です。 見学先は、どこかというと広島市に本社のある新聞社工場でした。その日トット君たちを乗せたバスは、広島市を目指して走ります。 バス…

 小遣いがもっと・・・ シン君3

今日は、すごく早い時間に目が覚めた。 だって、パパと電車に乗って「幕張メッセ」に行くんだもん。 「幕張メッセ」で今日は、ゲームボーイの新ソフトの先行発売があるんだ。 今日のために、お小遣いを貯めていたんだ。 ゲームボーイだけじゃなくて、いろい…

116 夏疲れ

夕方、ゴロゴロと雷の音がする。 雨が降らないうちに、夕散歩行こうよ。とここの家のパパに誘いをかける。 ここの家のパパも、僕と同意見。 夕散歩に出掛けた。 西の空は、青空が顔を出しているけれど、真上は雲に覆われてる。ポツリ・・・ポツリ・・・と、…

テレビっ子のはしり トット君9

トット君の家では、割と早くから家にTVがあった。 それは、おばあちゃんの話しだと。 「トット君が、いつも社宅の集会場に設置されているTVの前に陣取って、他の人に見せなかったからなんですよ。 それで、トット君のパパが、近所の手前もあって、かなり…

三姉弟の誕生 アーちゃん3、シン君2

サー姉ちゃんが生まれたのは、パパの生まれた町なんだって。 ママが若いときに、ママのお母さんが亡くなって、ママの実家には女の人がいないんで、パパの生まれた町でサー姉ちゃんを産むことにしたんだって。 それで、パパの夏休を使って、パパの生まれた町…

アー姉ちゃんの遊戯会  アーちゃん2

今日は、サー姉ちゃんの幼稚園のお遊戯会だ。 だけど、サー姉ちゃんはずっと風邪をひいてて、幼稚園をお休みしてた。 今日のサー姉ちゃんのお遊戯会のために、パパはビデオカメラを買った。 「サー姉ちゃん、今日どうするんだろう。」とアーちゃんは心配。 …

115 消防犬?

今朝の朝散歩は、ここの家のパパと。 今日も朝早くから、ジリジリと夏の朝の太陽が照り付けてた。 今日のエピソードは、消防署の前でおきたことなんだ。 聞いてくれるかな。 消防署の前には、オレンジの制服を着た若い隊員と藍色の制服を着たおじさんが一列…

サー姉ちゃんの遠足。  アーちゃん 1

今日は、サー姉ちゃんが通っている幼稚園の遠足。 バスに乗って、遠い公園に行くんだ。 でもアーちゃんは、まだその幼稚園には通ってない。 来年から、通ってもいいって。 今日は、パパが一緒だから、私もついて行っていいんだって。 ママは、お腹の中に赤ち…

妹の入学式  トット君8

生徒会長になったトット君の最初の仕事。 それは、入学式の壇上に上って、新入生歓迎の言葉を述べることでした。 トット君の新入生歓迎の言葉を簡単に要約すると、 「今まで高校合格おめでとうございます。 これからは、次の大学入試に向かって一生懸命勉強…

スタンプラリー  シン君1

シン君は、小学校6年生。 シン君の今年の夏休みの楽しみは、パパとポケモン・スタンプラリーに行くことと。 房総のK市にあるパパの保養所に、2泊3日の家族旅だ。 今までは、パパと一緒に行っていたポケモン・スタンプラリー。 今年は、下のお姉ちゃんも…

114 心臓バクバク。

今朝は、朝早く7時前に、ここの家のパパと朝散歩に行ってきた。 今日も朝からジリジリと暑い太陽の光が、僕の毛に突き刺さってきます。 坂道を下っていたら、丁度マンションを建てるためのニッカーボッカー姿の職人さんたちが、坂の日陰で腰を下ろしている…

高校最後の夏休 トット君7

トット君も高校3年生になりました。 高校3年生の夏休といえば、来年の大学受験のためのいちばん大切な時期です。 とくに、トット君のクラスは普通科なので、男子生徒の大半が大学進学希望でした。 女子学生は、4年制大学の進学希望者は少数でしたが、大半…

生徒会長になる。 トット君6

トット君が、高校2年生の時、学園祭のクラス責任者に選ばれました。 でも、トット君はその自覚がありません。 それで、学園祭の全校準備ミーティングをすっぽかしてしまいました。 そのため、トット君は不在判決で、全校の学園祭委員長に選ばれてしまいまし…

113 泣く子と地頭

朝早く、朝散歩をして来た。 ジリジリと照りつける太陽には、朝だというのにちょっと参ったね。昼間は、誰もいなくなったリビングで、僕1匹。 身体を投げ出していた。 夕方前に、ここの家のパパが外から帰ってきて、カタカタとPCに打ち込んでる。 もうそ…

 武勇伝?

あれは、いまから30年近く昔のことです。 私が、営業店の営業マンとして、取引の大きいある中古車店から、日頃の感謝を込めて、花見大会をするから、所長と一緒に来てもらいたいとの招待を受けたんです。 それで、夕方所長同行で、その宴会場に出向いたん…

 ひねくれもの トット君5

トット君は、地元の県立高校の入学試験を受けました。 地元の新聞で合格を知りました。 数日後、中学校の担任教師が、トット君の家に突然現れました。 「先生、今日はどうしたんです。」と、トット君は担任教師に尋ねました。 「お前、合格したのに、中学校…

112 西日がキツイ。

今日も暑いねぇ。 昨日の夜、ここの家のパパと「夜散歩」をして、元気を取り戻したみたいだ。そして、今日の夕散歩は、ここの家のパパと行って来た。 途中までは勇んで歩いていたんだ。 だけど、途中からやっぱり暑くなってきて、日陰のアスファルトの上に座…

後輩いじめ? トット君4

トット君が中学1年生の時。 友人の強引な誘いで野球部に入部した。 梅雨の間は、校内をうさぎ跳び、ダッシュので足腰を鍛える練習の明け暮れだ。 グランドで練習する時は、玉拾い。 グランドが使えないときは、近くの川の堤防を上流に向かって走る。 橋を渡…

瀬戸内海の夕暮 トット君 3

凪がはじまる夏の夕暮になると、トット君は、自転車を漕いで近くの海の見える小高い丘にやってくる。 丘の手前に自転車を止めて、その小高い丘につながる山道を上る。 頂上には松並木に囲まれた少し開けた原っぱと、無人の小さな灯台が立っている。 その小高…