113 泣く子と地頭

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朝早く、朝散歩をして来た。
ジリジリと照りつける太陽には、朝だというのにちょっと参ったね。

昼間は、誰もいなくなったリビングで、僕1匹。
身体を投げ出していた。
夕方前に、ここの家のパパが外から帰ってきて、カタカタとPCに打ち込んでる。
もうそろそろ出かけてもいい時間じゃないかなと、僕はソワソワしてる。
ここの家のパパも出かける気になったみたい。
外は、まだ夕陽が残っていたけれど、風があるから涼しい。
西の空には、夕焼色になっている、白い月もなんだか夕焼けに染まっているみたい。
ちょっとコースを変更して、神社の前に来たら、楠のてっぺんでカラスが鳴いている。
間延びした鳴き声で、そうすると別のカラスの声が遠くから聞こえる。
ふと、見上げるとここの家のパパは、空を見てる。
「夕暮れ時の電信柱と電線ってなんとなく、懐かしい気持ちになる。」って、ボソッとひとり言。

交差点を通り過ぎた一方通行の道に、小さな女の子が泣き叫びながら立ち竦んでた。
そのまえに、お母さんのうしろ姿、スタスタと進んでいく。
でも、気になったのか、後を見てその女の子にこちらに来るように言っている。
だけど、その女の子は泣き叫ぶだけで、動こうともしない。
根負けしたおかあさんが、ベビーカーを押しながら坂道から戻ってきた。
僕たちは、その傍を通り過ぎていったんだ。
少し進んだ所に、道路から外れた所にジャリを敷き詰めた空き地がある。
僕は、空き地の中に入り込んで、ジャリの間の匂い探しに夢中。
ここの家のパパは、さっきの女の子が気になるみたい。
さっきから、ずっと振り返って見ている。
お母さんがその女の子を抱き上げようとしたみたいだけれど、ベビーカーを押しながらじゃちょっと抱きかかえられない。
だから、ベビーカーとお母さんの間にその女の子を入れて、前に進もうとしてるんだけれど、その女の子は動こうとしない。
ついに、お母さんが切れちゃったみたい。
その女の子を叱りながら頭をぶっている。
でも、女の子は泣き止むどころか、今度は座り込んで泣きじゃくってる。
僕は、空き地の匂い探しにも飽きたので、空き地から別のにおいを探し始める。
ここの家のパパは、まだあの女の子が気になってるのか、チラッと後を振り向いてる。



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