暑さの記憶 散歩 1
つい先日の午後、隣町の図書館に行った。
その地下駐輪場に自転車を置き、図書館で用を足して、
「さぁ帰るぞ。」と思って自転車に飛び乗ったところ、後輪の空気が抜けている。
都合よく、その駐輪場には、自動空気入れが設置されており、それを利用させてもらった。
ところが、図書館を出て5分もしないうちにガタゴトと臀部に衝撃が走る。
後輪を見ると、無残にもまた空気が抜けている。
これは、パンクなのか?
そのまま、ガタゴトと衝撃を我慢しながら、乗り続けようかとも思ったのだが、ちょっと
その衝撃が我慢できない。
仕方がないので、自転車から降りて歩くことにした。
いざ歩き始めると、カンカンと照らす直射日光とアスファルトの照り返しとで、身体中から
汗が噴き出すのがわかる。
とにかく、暑いのです。
「暑い」中を歩いた記憶が甦ってきた。
あれは、関西に単身赴任をしていたときのことです。
こんな暑い中を酔狂にも、ショルダーバッグに1.5リットルのペットボトルのお茶を入れて、
陽炎がたつ淀川沿いのアスファルト道、トラックが砂煙をたてながらが頻繁に通り過ぎてゆく
鳥羽近くの道を歩いたことを思い出しました。
あの頃は、土日の空いた時間を、貪欲に色んな所を歩いてみようと、とにかく歩きました。
今から思うと、あの時の私の姿は、他人から見ると異様ないでたちだったろうと思います。
Tシャツは、汗でビッショリ、顔中汗だらけのおじさんが、首にタオルをまき、テクテクと
歩いているまるで乞食僧の風体だったと思います。
後日、その話しを事務所のパートさんに話したところ、殆んどの方が呆れた顔をしてました。
そして、
「そんな場所行くこともないし、行く気にもなれへんわ。
こんなくそ暑い中。」
おっしゃるとおりです。