ひねくれもの トット君5

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トット君は、地元の県立高校の入学試験を受けました。
地元の新聞で合格を知りました。
数日後、中学校の担任教師が、トット君の家に突然現れました。
「先生、今日はどうしたんです。」と、トット君は担任教師に尋ねました。
「お前、合格したのに、中学校に何の連絡もしてこないし、高校への手続きしにこないから来たんだ。」と担任教師は、トット君の家に来た説明をしてくれました。
その時まで、トット君は、高校入学までの手続きを全く知らなかったのです。
「入学式に高校へ行けばいいんだろう」とすごく暢気にかまえていたのです。
それで、トット君は、すぐに担任教師と中学校へ行き、いろいろな手続きを終えました。

4月トット君は、高校に入学しました。
他の中学校から来た同級生にトット君は、
「人が足りないんで、バスケットボール部に入らんか?」と誘われました。
それまで、トット君は、バスケットボールなんて触ったこともないのに、その同級生に頼まれたので、簡単に入部しました。
それと、トット君がちょっと気に入った同級生が女子バスケットボール部に入部したのが、一番の要因でしょう。
誘った同級生は、中学校時代からバスケットボール部で活躍していたので、かなり上手でした。
その他の4人もトット君同様に、初めてバスケットボールに触るものばかり。
でもなんとか、5人以上集まり1チームができました。

入部した当時は、とにかくバスケットボールに馴染むために、毎日腰を屈めてボール叩きの練習。練習です。
それから、2人1組になってキャッチボールです。
そんなこんなで夏まで頑張りました。
夏休になって、電車に乗って他校との練習試合に行ったのですが、やっぱり促成の素人集団。
全く歯が立ちません。
トット君を誘った同級生は、今後のバスケットボール部に希望持てずに早々と退部してしまいました。
当時のトット君が通っていた高校は、先輩たちの運動のおかげで、校則改訂があり男子生徒の髪型は自由でした。
中学時代丸坊主だったトット君も、これからは伸ばせるぞと喜んでいたのです。
ところが、バスケットボール部の最上級生から
「部員は、全員短髪。」とのお達しです。
でも、お達しはすぐには浸透しませんでした。
が、やはり上級生の権力と威厳で、一人二人と髪を切る部員が増えていきました。
トット君は、その先輩のやり方に結構頭にきてました。

それで、トット君は、丸坊主にした翌日に退部届を出しました。


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