武勇伝?

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あれは、いまから30年近く昔のことです。
私が、営業店の営業マンとして、取引の大きいある中古車店から、日頃の感謝を込めて、花見大会をするから、所長と一緒に来てもらいたいとの招待を受けたんです。
それで、夕方所長同行で、その宴会場に出向いたんです。
その宴会場には、当然のことながらライバル会社の営業マンと所長も来ていました。
宴会開催時の取引先の社長が、
「今日は、無礼講でやりましょう。」って言葉で、うちの所長も心が大きくなって普段より多く飲んでいました。
その当時勤務していた会社は、業種自体が若いってこともあり、その時の所長も入社3年目の30才前でしたから、血気盛ん。
また、入社3年で所長になるのですから、相当の度量のある人だったんです。
場所を変えて飲もうということになり、宴会場近くの花見ができる場所に移動して、そこで再度飲み始めたのです。
私は、ふざけて桜の木に登ったりして、ピエロを演じていました。

何が直接の原因だったのかは、今はもう忘れてしまっいました。
突然うちの所長が暴れ始めたのです。
そして、周囲の人に暴力を振るいそうになったのです。
当時では珍しい遠距離通勤で片道2時間ぐらい掛けていたので、いくら若いとはいえ、その疲労がたまっていたのかもしれません。
それに、日頃営業でかなり苦戦を強いられているライバル会社の人がいたことも、影響したんだと思います。
まぁ、管理職の精神的プレッシャーの箍が外れたことは間違いありません。
居合わせた取引先の社員や私で暴れる所長を取り押さえました。
それから、すぐに事務所に電話をかけ、事情を説明し、営業車をこちらに回してもらうように手配しました。
すぐに、同僚はやってきて来れました。
なんとか、暴れる所長を無理やり、その営業車に押し込め、取引先の社長やライバル会社の人に平謝りに謝って、その場を去りました。
その日は、所長を自分たちの住む寮に寝かせました。

その翌日の朝のことです。
「どうして俺は、こんなに怪我をしてるんだ。
昨日何かあったのか。」と所長は、自分の手の甲の傷痕を見て、私達に聞くのです。
昨日自分が犯した不始末を全く覚えていないのに、私と同僚は唖然です。
とりあえず、その日はまず病院に行って手当てを済ませたあと、すぐにその足で、取引先へ出向き、昨日の無礼を謝りました。
そこで、取引先の社長から、所長の武勇伝を聞かされる羽目になり、所長は項垂れていました。
でも、最後に社長から「無礼講だから、いいよ。だけど2度目はないよ。」と暖かい言葉を掛けてもらい、何とか笑い話で事が収まりました。
まぁ、怪我したのは所長だけでしたので、自業自得ですかね。



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