後輩いじめ? トット君4

トット君が中学1年生の時。
友人の強引な誘いで野球部に入部した。
梅雨の間は、校内をうさぎ跳び、ダッシュで足腰を鍛える練習の明け暮れだ。
グランドで練習する時は、玉拾い。
グランドが使えないときは、近くの川の堤防を上流に向かって走る。
橋を渡り山道を駆け上る。
石段を見つければ駆け上り・駆け下りるととにかく基礎体力をつける。
そのことが最優先ととにかく走った。
一日の練習が終わると部室に集められる。
そこで反省会と称して、「けつバット」「ミンミンゼミ」(よく戦争映画で初年兵が受ける体罰で、柱にしがみついてセミの鳴き声を発する)などの今から考えれば「体罰」の応酬だった。
ただ、それが伝統だみたいに言われて、公然の秘密として行われていた。
「生まれた年が1つか2つ早いだけで、なんと理不尽な」と言う思いを抱きながら。
だいたい、そういう命令をする輩は、人格者じゃない。
こんな奴等には、絶対なるもんかと。

夏休みは、あさから練習だ。
今から40年前のことだから、練習中は一滴の水も飲んじゃいかんとのお達し。
1年生は、相変わらずグラウンドの周りの玉拾い、それも変声期の変な男の子を声を張り上げてる。
声を出さないものならば、近くに守ってる先輩から叱責の声が飛んでくる。
夏の炎天下の元での練習だ。
喉はカラカラになるし、身体の表面の汗は大量に出て、それから渇いて塩がふいてくる。
乾いた汗を舐めると、本当に塩辛い。
ボールなんか飛んできやしないのに、とにかくグランドの周りに立たされて大声をあげさせられていた。
その暑い夏が終わると、秋からは徐々に硬球に触らせてもらえるようになる。
そして、冬は、また基礎体力を付ける為に走り込みを行う。
とにかく、あの中学1年間は、自分でも感心するほど練習に励んだ。


中学2年に進級する時、私はキャプテンに退部願いを出した。
しかし、その後も高校・社会人になっても、この変な体質は残っていた。



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