[随感日記]金の切れ目が、生命の切れ目。

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いつもなら、今頃は日勤の仕事を終えての帰り道ということになるのですが、本日は夜勤担当者が昨日から高熱と節々が痛くて起き上がれる状態ではないということで、欠勤させて欲しいとの申し出があったため、急遽日勤に引き続き夜勤です。
利用者さんもひとりを残して、後の方は皆就寝しました。
あと1人の利用者さんは、なかなか寝られないようです。
というか、コミュニケーションが取れないので、こちらの指示に従ってもらえないから、眠くなるまで待っている状態です。
前回は、おとなしく椅子に座っていたのですが、今日は施設内を歩き回って、「大丈夫?」「大丈夫?」と、すごく愛想のいい顔で、誰もいない場所に、声をかけて回っています。
きっと、以前勤めていた飲み屋さんの頃の世界におられるようで、来店されたお客さんに声をかけているのではないかと思います。
時折、「何か作ってあげようか?」なんて言葉が出てきますから、きっとそうだと思います。
彼女にとっての現実は、以前勤めていた頃の世界なのでしょう。
その世界が、彼女にはすみやすい世界なのかなと、思ったりしています。

通勤の行き帰りでやっと読了した本

老人漂流社会

老人漂流社会

を通じて、現在のわが国の高齢化社会の実態が、予想以上に暗澹たるものだということを再認識している次第です。
リッチな高齢者というイメージしがちですが、確かにリッチな方々もいるのでしょうが、夫婦二人で年金が16万円の支給で生計を立てざるを得ない方々が、大多数を占めるとのことでした。
「金の切れ目が、生命の切れ目」っていう言葉に、「実際そうだよなぁ。」と、身に沁みてきます。
どうして、こんな世界が到来したんだろうという疑問が、頭の中を駆けずり回ってます。
だれも、こんな世界になるとは、予想していなかっただろうけれど…。