悪魔の仕業。

にほんブログ村 オヤジ日記ブログ 50代オヤジへ
にほんブログ村
本日は、暦の上では日曜日ですが、出勤日でした。
ただ、利用者さんは、5人と、定員の半分でしたから、ゆとりで仕事を終えました。
と書きたい所ですが、デイを終えて自宅に送って行く予定の利用者Oさんを送迎車まで案内しようとしていると、そのOさんが、玄関口に杖をついて、
「私が履いて来た靴がない。」との訴え。
そんなことはないだろうと、下駄箱の中を探したけれど見つからない。
そこに、他の利用者さんが集まって来た。
認知症の Nさんは、
「きっと盗られたのよ。
私もよく盗られのよ。
ここは、物がすぐなくなるんだから」と、悪い方へと持って行こうとする。
しかし、そのNさんは、他の人のものを勝手に使う常習者。
だけれども、自分がしたことをすぐに忘れてしまう。
そのNさんの被害者であるSさんは、自衛策として下駄箱に自分の靴を入れないで、手元に置いている。
こんなに探しても出てこないってことは、今回もきっとそのNさんの仕業だと思うのだけれども、確証がなくいし、本人も記憶にない上に、さっきのような批判的な限度をするトラブルメイカーだから、困ったものだ。
今回のOさんの利用期間中に、家に帰った人は一人いるが、その方は内外関係なく履きっぱなしだから、間違えることはあり得ない。

となると、やっぱり先程のNさんが、玄関口にあった靴をどこかに移動させたのだろう。
で、Nさんの守備範囲を探すが、なかなか見つからない。
まさかと思って、Nさんが使用する布団の中を念のために点検した所、出てきました。
Oさんに、「この靴?」と聞くと、
Oさんが、「それよそれ。」
靴が見つかったことを聴いて、先程のNさんが、
「何処にあったの?」と聞いて来たので、
Nさんは、耳が不自由なので、耳元で少し大きな声で、
「あなたの布団の中にありましたよ。」と、伝えると、
「何よ。
私が盗ったっていうの。
私は、人のものなんて盗らないわよ。」と、怒った声を出されました。
だから、Nさんに聞こえるように
「そう、あなたではなくて、ここにいる悪魔の仕業ですよ。」と伝えました。