[随感日記]薬

一夜が明けて、不安を抱えながら、出勤しました。

入り口のベルを鳴らすと夜勤の担当者が、ドアを開けてくれます。
その担当の女性の報告だと、服薬後、利用者さんは、また眠りにつかれて、午前2時に一度目を覚まされたとのこと。
その時は、水分補給したところ、すぐにまた眠りにつかれ、起きられなかったとのことです。
なんとか何事もなくてよかったです。
しかし、今度は、ずっと眠りについたまま覚醒されないということが、心配です。
一昨日、通院して特に問題点は、ないとのことでしたが、あまりに長い睡眠時間は気になります。

バイタルチェックしたところ、血圧はほぼ正常ですが、体温が通常より高いので、通院した時に処方された風邪薬を服薬していただきました。
昼食時間も、しっかりと覚醒されず、半覚醒状態に近い状態で、なんとか一口だけ食して頂き、その後服薬していただきました。
それから、魔の夕刻時間に、目覚められて、夕食を用意して、ベッドにお持ちしたところ、私に対して威嚇行動を起こされました。
利用者さんにとっては運悪く、私にとっては運良く、利用者さんが振り上げた手が、移動テーブルに当たったため、テーブルの上の料理が床に散らばってしまいました。
それで、昨日ケアマネさんから言われたように、大きな声で注意したところ、その時は、すまなかったと詫びられましたが、気を許すとまた手を上げてきます。

本人も、暴力を振るうことを後悔されているようです。
ただ、自分で自分の心をコントロールできない、苦しさを吐露されますが、それも長くは続きません。

周囲の平安を守るには、ご利用者さんの異常行動を抑えるための薬を使うこととなりますが、効力がだんだんと弱まる。
それは、ご利用者さんの抵抗力がついてきますから、もっと強い薬を使うようになりますから、いずれかは廃人同様の状態になる可能性が高くなります。
ご家族は、現状の状態では困るけれど、廃人となる可能性の道を選択することもできずに、苦慮されてます。
介護する立場では、手の掛かる利用者さんより、あまり手の掛からない利用者さんの方が、楽です。

でも、それでいいんだろうかという疑問は、私の中で燻ってます。