慎ましくてもいいのでは

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 昨日(月曜日)の朝9時に、土曜日の午後6時から始まった長時間勤務が終了し、いつものバスと電車を乗り継いで、最寄り駅に到着。
 最寄り駅近くの大型スーパーで即席ラーメンと食パンと菓子パンを買って帰宅。
 仮眠時間はありますが、まる2日間の総睡眠時間は、4時間ぐらいでしょうか。
 このまま、眠るのもなんとなくもったいないなぁという気持ちでTVを見てました。
 たまた、有線TVで放映されていた映画「イキガミ」と「ベルナのしっぽ」を見てました。

イキガミ [DVD]

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ベルナのしっぽ [DVD]

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 年を取ったせいなのか、近頃ちょっとしたことですぐに感動してしまうのです。
 きっと製作者の意図で、ここは観客に涙を流してもらうシーンだな思いながら、簡単に罠に嵌ってしまいます。
 以前だったら、なんだこんなお涙頂戴の感動してくださいみたいな映画って、すごくひねくれた観方をしていたのに、自分のことなのに不可思議です。
 きっと、睡眠不足でまともな(とはいっても普段がまともともいえないのですが)判断ができなくなっているのかもしれません。
 ただ、「ベルナのしっぽ」を見て思ったのは、健常者にとってはときには退屈に思える日常生活が、障害を持っている方々にとって、それがどれほど大変なことなのかということがわかりました。
 それと、障害者の方が住む地域の人たちの理解と協力が、どれほど必要かということがわかりました。
 そのためには、相手の立場になって考えるだけではなく、一歩突っ込んで相手と同じ体験をしてみるということのほうが、より効果的ではないかなとふと思いました。
 そうすれば、どこに問題があるかがよりよくわかり、何とかしなければならないというムーブメントが起きるのではないかと思います。

 そして、今日も昨日に引き続き休みです。
 朝方のゴミ出しの時には、小雨が降ってましたが、今は、太陽の光も顔を出して、徐々に青空も広がっています。
 そんな中、今日は最近電車の中で読んでいる堀江邦夫著「原発ジプシー」を読み上げようかなと思ってます。著者が1978年から79年にかけて実際に下請け労働者として働いた美浜原発福島第一原子力発電所敦賀発電所の記録が描かれています。

原発ジプシー 増補改訂版 ―被曝下請け労働者の記録

原発ジプシー 増補改訂版 ―被曝下請け労働者の記録

 読んでいて、実に複雑な気持ちになります。
 自分も瀬戸内海の田舎町で生まれ育ち、大学に通うために東京に出てきて、当時流行していたJターンで故郷に帰るつもりで入った会社は、ちょうど全国展開を図っていたため、数年すれば故郷に帰れるだろうという私の予想を簡単に裏切られてしまいました。
 というより、私の読みが浅かったということです。
 それからは、故郷は遠くなるばかりで、結局都会近くに居を定めてしまいました。
 というように、地方で生まれた者たちを受け入れる仕事がなかなか見つからない。
 そんな貧困な地方行政に原発建設を持ちかけて、カネになる仕事を作ったみたいです。
 体に良くない放射能のリスクと一緒に。
 著者も書いていますが、「なかでもエネルギー効率のもっとも高い原子力こそ、脱石油の本命です。原子力の発電の拡充に努力していますので、ご理解ください。(「毎日新聞」1979.03.25六段広告)と、電気事業連合会ではいう。石油によって動く原発が「脱原発の本命」とはどういことなんだろうか。」
 というのは、原発に通う自動車、小型トラック、ダンプ、バス、オートバイ等々、原発内部の床全面に敷き詰められたビニール・シート、タイベック(紙繊維のつなぎ)、原発建設自体に膨大なエネルギーに石油を消費しているからです。)
 これは、今のクリーン・エネルギーといわれる「バイオ・エネルギー」も同じで、そのエネルギーを作るまでに相当の石油エネルギーを消費するのに、そんな説明は全然せずに、クリーン・エネルギーだけを宣伝する体質は、今もまったく変わっていないです。
 余談でした。
 本当に読んでいて、実に複雑な気持ちになります。
 原発で作り出した電力は、都会に流れていく。
 結局、都会で暮す人間たちのために、地方を犠牲にしているとしか思えない今までの政治・経済。
 そんな中で暮らしている自分。
 そんなにしてまで、経済的発展て必要なんだろうかと、もっと慎ましく生きてもいいんじゃないかと思うのです。
 

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