アルツハイマー病の危険因子について
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前回のエントリーにコメントいただいたところをちょうど読んでいたところなので、早速紹介したいと思います。
著者も過去50年間に、「なぜ若年性のアルツハイマー病がこれほど増えたのか」と質問されることが多いとのことです。
著者の答えは、「われわれ(米国社会)の豊かな社会は、欧米式の食生活に、ストレスが多く、睡眠不足で、座りがちなライフスタイルによって繁栄しています。われわれ自身が自分たちの最大の敵になってしまったのです。しかも、自滅的な習慣という遺産を子供たちに受け継がせ、彼らはこれまで異常に肥満で不健康で不満を抱えるようになっています。」とのことです。
ああそれから、アルツハイマー病の3種類の危険因子についても書かれています。
「1.内因性の危険因子(危険因子とは人が病気を患い、健康上の問題をかかえやすい状況や習慣です)(変えられないもの)
加齢(有病率は60歳から65歳約1%、75歳から80歳33%、85歳になると50%)
*男性よりも女性のほうがかかりやすいとのことです
遺伝(家族歴)
遺伝的になりにくい人は、アルツハイマーを予防する生活を送ってきているか、アポE2遺伝子を持っている
アポリポタンパク質E2の遺伝子はアルツハイマー病への抵抗と関連し、アポE4対立遺伝子はアルツハイマ
ー病のリスクの増加に関連することが判明しているとのことです
頭部損傷の前歴
心臓発作の前歴
2.歩哨危険因子(センティネル・リスク・ファクター)(変えなければならないもの)
抑制できないストレス
*ストレスの可視化として、紹介しているのが腹部についたお腹の脂肪
生涯におけるアロスティック(ストレス)負荷(ストレスが一定の限界を超えて心身が消耗する)が脳の変化を
加速し、それがもの忘れに繋がるんだそうです。
少なすぎる睡眠(睡眠不足とは7時間未満なんだそうです。
現状の生活は7時間充たしていないです。)
3.外因性の危険因子(変えられるもの)
ストレス
睡眠
肥満
*肥満の原因は運動する以上に食べている。すごく当たり前のことです。
高血圧(140−90以上)
異常脂質
*LDL(悪玉コレステロール)アルツハイマー病のリスクを高め、HDL(善玉コレステロール)はアルツハイ
マー病のリスクが減るんだそうです。
糖尿病
*空腹時の血糖値が126mg/dL以上であれば糖尿病だそうです。
*空腹時の血糖値が100〜125mg/dLであれば糖尿病前症なんだそうです。
座りがちな生活
*18歳以上の人は、少なくとも30分間は体を動かす活動を1週間のうち5日以上が必要とのことです。
現在の米国では毎日一度に30分間の運動をおこなっている子供が、30%しかいないということに驚愕で
す。
ホモシステイン
*適切な食事をとることで管理ができるのだそうです。
葉酸 − 緑の葉物野菜、オレンジおよび栄養強化された穀類に多いんだそうです
ビタミンB6およびビタミンB12−栄養強化された穀類、皮付きのジャガイモ
C反応性タンパク
*Cタンパクは肝臓で生成される特殊なタンパク質で、激しい炎症が起きているときにのみ存在するんだそうで
す。
C反応性タンパクの値が高いことと、肥満、心臓血管疾患、糖尿病および癌は大いに関係しているとのことで
す。
なんと喫煙者で、高血圧で肥満であまり運動しない人はこのC反応性タンパクが高いのだそうです。
メタボリック・シンドローム(インスリン抵抗性症候群)
生活面におけるそのほかの中毒(酒・麻薬・殺虫剤・アルミニウム・銅などの環境要因)
脳内にある特定の金属(アルミニウム・銅・亜鉛・鉄など)の値の増加は、アルツハイマー病の発症に関係が
あるという証拠が増えてきているとのことです。
特にビタミン剤のラベルに銅が追加されていないかどうかの確認して、そうであれば銅を含まないブランドが
いいそうです。
ざっと読み終えたところの紹介をしてみました。
参考になれば幸いです。