行動の抑制
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大きな奇声を発してはた迷惑だと言う理由で、その老人は病院内で、他の患者たちから暴行を受けた。
その老人は、徘徊をして管理ができないと言う理由で、その老人の行動は薬で抑えられてしまった。
そんなことは、小説かTVドラマの中だけのことで、事実だとは思っていなかった。
だけど、今私の目の前のベッドに横たわっている老人の姿を見ていると、決してそれはフィクションではないのではないかと思い始めた。
その老人の目は、瞑ったままで、寝たきり状態だ。
その老人は他人の力を借りなければ、食事をすることも、排泄をすることも、できない。
他人の力を借りなければ、その老人は、ひとりでは何もできない状態になってしまった。
その老人を見ていると、人間が生きると言うことは、どういうことなんだろうと考え込んでしまう。
確かに、薬を使って老人の行動を押さえることによって、その老人の周りの人たちの平穏は保てるだろう。
だけど、それは医学の目指したことなんだろうかと、ふと疑問が沸いてきた
そういう寝たきりにした状態を生きているといえるのだろうかと疑問が沸いてきた。