167 若葉の頃
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ここの家の人たちは、朝から仕事に行ったみたいで、誰もいない。
ここの家のパパは、昨日夕方、僕の夕散歩に連れて行ってくれた後に、仕事に出かけた。
そして、ここの家のママと長女と次女は、昨日は、午前中から買い物に出かけて、夕方ここの家のママと次女が、帰って来て、今日は朝から2人とも出勤だ。
だから、今は僕1匹で家の中にいる。
午後近くになって、ここの家のパパが、帰ってきた。
なんだか、疲れた顔をしている。
今日もまた夜勤だってっさ。
大変だね。
でも、いままでずっと家の中に引きこもっていたから、帳尻は合うのかもしれないよ。
だけど、今日の天気も、実にいい天気だね。
それに、とても静だ。
かすかに、飛行機が通り過ぎてゆく音が聞こえる。
そんなけだるい午後の中で、僕は瞑想に耽っている。
時たま、ここの家のパパがたてるギシギシという椅子の音に、つい目が開いてしまう。
今度は、何かを叩く音・・・
あれは、布団を叩く音だ、天気がいいから、近くの家で布団でも干しているんだろう。
オートバイが通り過ぎてゆく音が聞こえる。
今度聴こえてきたのは、「若葉の頃」だって。
今の季節を歌った歌なんだって。
うん、そうかもしれないね。