「遭難フリーター」読んで

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 昨日の雪&雨の日から打って変わって、今日は燦燦と太陽の光が降り注いでいます。
 そして、わが家の女性達が旅行に出て3日目、その間長男は一度帰宅したようです。
 洗濯物入れの中に長男の衣服がありましたから。
 朝からPCの前で求人情報とにらめっこ、いつものことですが若年者ばかりの求人で、シニアの私の求人募集は見つかりません。
 あることはありますよ、警備員等の仕事が、でも一度面接&に行き会社説明に行き、これでは生活が難しいと断念しました。
 
 そして、今図書館から借りてきた本を読み終えたところです。
 最初は、作者の考え方や行動になんともいえない違和感を覚えていましたが、読み進むに連れて、段々と作者の話に引きずり込まれていきました。

遭難フリーター

遭難フリーター

 作者は、地方の大学を出て、東京近郊で生活基盤を作ろうと、派遣社員となり仕事をする。
 その作者の生活内容を日記形式で綴ったものです。
 派遣工場に集まってきた人たちの人生が、随所に書き込まれています。
 作者は、派遣工場に集まってきた人たちの人生を聞きます。
 その話を聞けたことが、派遣工場で得た最大の収穫だったと感想を述べてます。
 この工場に集まった人たちの歴史は、ひとそれぞれです。
 ただ、共通項は、正規社員になることができない人たちだということです。
 それは、普通(これもなかな各人によって定義がいろいろとあるとは思います)の生活ができない人たちといえるかもしれません。
 その中で一人、ビジネスの成功と失敗を重ね、地元では生命の危険があるということで、流れてきた人も登場します。
 作者は、その人の器の広さと深さに尊敬の気持ちを持ったようです。
 確かに、成功の頂点からどん底の生活を何度も味わえば、人間的魅力を感じます。
 実体験に基づく人の話は、すごい説得力を持ちますよね。

 また、派遣の仕事は時給ですから、長期休暇になると、収入ががた落ちです、それを補填するために都内でアルバイトを始める。
 そのときに、社会の屑といわれる人たちの世界に遭遇します。
 その描写が、なんともいえなく生々しくて希望を見出せない逼塞感を覚えます。
 
 作者は、都内に住む友人の援助を受けますが、そのときの作者の思いが綴られています。

 「きっとホームレスになる人や自殺する人は、頼れる友達がいなかったからじゃないかとも思った。」
 これは、私も貧困関係とか失業者関係の本を読んだ時に思ったことと同じです。
 とにかく、他者とのつながりが必要だということです。
 私にとっては、顔を見たことも名前も知らない「はてなのブログ友だち(私が勝手に友達だと思ってるだけですが)」がいます、とかくネット関係について批判的な意見を聞きますが、十分友だち的な付き合いはできると確信してます。
 逆に、実生活との利害関係がないだけ、よりまっとうな関係ではないかとも思います。
 
 そして、作者は1年間の派遣生活をビデオに撮影していたものを、編集して自主映画を作るために、派遣工場を去り、実家に戻るところまでが同書の内容です。
 
 その後、作者は1本の映画を制作しました。
 できれば作者が撮影した映画を見てみたいものだと痛切に思ってます。
 

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