枝垂れ梅
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夕方の決まった時間になると、わが家のチーズはいままで眠るように瞑想していたのにわが家のチーズ君は、むっくりと起き出して、そして全身を伸ばしてストレッチ体操を行い、私の足元に寄ってくるのです。
そして、上目遣いで、私を見上げて、「散歩に連れて行ってくれ。」という念を送ってきます。
「ああ、もうそんな時間か」と、携帯を見ると、確かに夕散歩の時間なんです。
あの白い毛皮の下に体内時計が納まっているのかというぐらい、ほぼ同じ時間なんです。
その催促を受けると外に干してある洗濯物と二階のベランダに干してある洗濯物を取り込んで、適当に畳んみます。
それから、夕散歩に出かけるのです。
本日もそうです。
（昨日は、相方と次女がチーズを連れて出かけましたので、夕散歩は免除です。）
いつもならばジャンパーを引っ掛けて出かけるのですが、今日は要らないだろうと、いつもより１枚少ない服装で出かけました。
坂道の手前から西の空を見ると、屋根の上の夕日がきれいでした。
まだ、沈みきる前の眩しい光を放っていました。
坂道を下りきって、反対側の坂道を登って住宅街の中をチーズのマーキングに付き合っていると、庭の塀からはみ出し、枝垂れた枝が２本、１本の枝には蕾と少しの花、もう１本の枝には満開に近い梅の花が顔を覗かせていました。
春は、もうそこまで来ているんですね。
だけど、まだ今は２月ですから、安心は出来ないですよね。
いつまた寒くなるか判りません。
バス停近くに来たときに、前を歩いていた小さな女の子とお母さんの足元をチーズが通り抜けたものですから、そのお母さんをびっくりさせてしまったみたいです。
そして、その女の子にお母さんが
「あ、ワンコいるよ。」と声を掛けていました。
その女の子も、チーズを見て、
「あ、本当ワンコがいた。」と言いながら、２人して横断歩道を渡って行きます。
それにつられてチーズも横断歩道を渡ろうと道に飛び出しそうになりましたが、「あっちには渡らないんだからと」声に出しながら、リードを引張って渡るのを阻止です。
家近くまで帰ってきたとき、チーズの友だちに遭遇。
と言っても、わが家のチーズは、仲間に興味を持つのではなく、その同行者の方（女性限定）に愛想を振りまくんです。そして、今回も同行者の足元に座り込んで、仰向けにお腹を出してしまうくらい愛想を振りまくんです。
たまに、こちらが赤面しそうな場合があります。
いやあ、困ったもんです。
