ゼロから考える経済学
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「そうか、こういう考え方があったのかと」驚かせてくれた本は、こちらです。
- 作者: リーアンアイスラー,中小路佳代子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2009/11/04
- メディア: 単行本
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この本の前に、「聖杯と剣」という歴史書を書いていますが、そちらは未読です。
この本も地元の図書館を巡回しているときに、出会ったものです。
どこに惹かれたかと言いいますと、「思いやり経済システム」っていう言葉に魅了されてしまいました。
一体どういうことっていう好奇心が、ムクムクと身内に湧き上がり、すぐに借り出してしまいました。
ところが、借り出した本が山積してまして、順番に読み終わって、やっと今回本格的に読み始めたところです。
この本によると、今の経済システムは、「支配の経済システム(=支配するものと支配されるものとの経済システム)」であり、そのシステムが現在のいろいろな問題の元凶であると、それを解決するためには、「思いやりの経済システム」を新しく構築する必要があるというのが本書のテーマです。
まず、思いやりの経済システムとはどういうもので、それに気づいて取り入れた企業の成功例の紹介をしています。事例は米国企業です。
確かに、本来生物が生きるために必要な「教育・健康・介護・福祉の労働価値」を低く押さえているのはどうしてなんだろうという疑問が沸いてきました。
それに対して、著者はそういう労働に携わっていたのが、女性だからということで説明していきます。
そして、女性の向上=人類の向上につながると言う考えを、先人のマルクス、エンゲルスは取り上げなかった。というふうに、これからだんだん著書の考えが展開されていきます。
これから、佳境に入っていきます。