不合理
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 増補版
- 作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,熊谷淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: ペーパーバック
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ところが、この分野は、新しく出来た分野でもあり、どちらかというと実験結果が多い。
そして、とにかく人間は合理的な動物ではないという前提から進められていますから、不合理性を多く含む私なんか、割と頭の中に入りやすいのです。
そして、著者の新作を読んで、デビュー作を読んでいないと思い図書館から借りてきて、第1章を読み始めたところ、「あれ、この文章前に目にしたことがあるなぁ。」と、デジャブ現象が起きました。
もしかして、前に読んだことがある?と思いながら、第2章に進むと、「あれ、この文章ははじめてみる。ということは、やっぱり初見なのかな。」
なんとも情けない状態で読み始めてます。
もしかしたら、過去類似の本を読んでいるので、そちらに転載された可能性もある。
とりあえず、今まで読んだところで判ったことは、自分のことは自分が一番わかっていて、自分の考えで色々な行動を行なってきたと思っていたけれど、実はそうじゃなくて、周囲の環境(感情、相対性、社会規範など)から多大なる影響を受けているんだということです。
そして、そういうノウハウを熟知した企業マンが手練手管をフルに使って、商品が売れるように誘惑の罠を仕掛けているってことがわかりました。
それから、不合理な判断をすることは決して愚かなことではなく、誰しもが犯してしまう可能性があるということです。
そこでどうしようもないと諦めるのではなく、
「いつどこでまちがった決断をする恐れがあるかを理解しておけば、もっと慎重になって、決断を見直すように努力することもできるし、科学技術を使ってこの生まれながらの弱点を克服することもできる。」
というのが、著者のアドバイスである。