[随感日記] 東京箱根間往復大学駅伝
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いつ頃からだろうか、1月2・3日は、東京箱根間往復大学駅伝競走のTV観覧がわが家の例年の習慣となってしまった。
私の記憶では、大都会に出てくる前及び学生時代は、ほとんど関心がなく、お正月のTVといえばお笑い番組等のバラエティ番組を見ていたと記憶している。
社会人になって結婚するまでは、わが部屋にはTVなぞという文明の機器はなかった。
というか、学生時代を過ごした学生寮には、娯楽室の中にTVが設置されていた。
しかしながら、入寮当時は、諸先輩が娯楽室を占領していて、なかなか入室がし辛かった。
そして、TVを見ないという習慣がついてしまえば、別段不便でもなく、逆に別のことに時間を費やし、それなりに結構忙しかった。
かといって、振り返ってみると、学生運動に精を出したわけでもなく、ゼミやクラブに真面目に顔を出したこともない。
だけど、一日一日が、妙に忙しかった気がする。
ということは、結婚してTVという文明の機器を手に入れてからのことになる。
しかし、自分のことを一番よく知っている私としてみれば、「スポーツ観戦を楽しむ」という趣味というものを過去持ったためしがない。
となると、相方が見ていて、それに付き合うようになり、それが習慣化になってしまったのだろう。
見始めた当初は、「わざわざ東京から箱根までマラソンしている選手の姿を見ていて何がおもしろいんだろう。」という気持ちであったが、実際に見始めてみると、これがいろいろと感動させられる。
やっぱり、出身校が優勝すると利害関係がまったくないのに、どこかに隠れていた愛校心がひょっこり顔を出し、それなり嬉しくなる。最近は、優勝から遠ざかっているけれど。
そして、本日の往路です。
箱根の山を誰が最初に頂上にり、誰が最初に芦ノ湖にあるテープを切るのだろうと。
昨年に引き続き、柏原くん(東洋大)でした。
この3年間、彼のあきらめない頑張りには、本当におじさんは涙腺が緩くなったということもあるのだろうけれど、つい目頭が熱くなるのです。特に、追い抜いてトップになったシーンを見ると。
他の選手でも、決して諦めることなく、襷を途切れることなく繫げようと、時には既に出発した中継点に走りこんでいく選手、次の選手に襷を繫げた後に、ばたりと倒れこむ選手たちのコツコツと練習をしてきて、その成果を出すための一生懸命さ見ていると、ついつい涙がジンワリと湧き出てくるんです。
それで、つい欠伸にごまかして、大きく口を開け、こっそり手の甲で涙を拭いちゃいます。
これが、スポーツ観戦の効果かなと思ってます。
見ている人に感動や勇気を伝えていく力があるんだと思います。