都内の小さな旅

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 今週は、珍しく都内に出ていく用事が続き、今日もチーズの朝散歩を終えた後に家を出ました。
 今日は、昨日とはうって変わって、雲ひとつない青空、俗に言う「日本晴れ」ってやつです。
 ただし、空気は冷たいです。
 午後2時過ぎには、本日の用事を終え、金の掛からない小さな旅をしてみようと、新橋から歩き始めました。ガード下の飲食店を見ながら。
 そして、このガード下を見ると、何故だか分からないのですが、懐かしさというか郷愁を覚えるのです。
 とはいっても、ガード下は、私の今までの人生で、全く関わりがないのにも関わらずです。
 元々、瀬戸内海の田舎育ちで、その田舎に走る鉄道は、こんなガード下なんてありません。
 東京という都会に出てきて、初めてお目にかかった、それも今まで本の数回です。
 なのに、懐かしさを覚えるというのは、なぜなんだろうと考えると、かつてTV画面から見た映像が、リアルな記憶とミックスされてしまったということなんでしょうか。
 よく記憶に関する本を読むと、「記憶を作り変えることができる」とか書かれていますが、それはもしかしたら本当かもしれないと思います。
 まぁそれはおいといて、新橋駅から歩き始めて、東京駅まで続くガード下の飲食店の風景は、先ほども郷愁を覚えると書いたとおり、「昭和の匂い」をぷんぷんさせています。
 なかには、現代風な店構えの店もありますけれど。
 東京駅に着くと、今度は「はとバスマーク」が目立ちます。
 東京駅を過ぎると、グッと現代的な店が現れてきます。
 そして、かつてここに橋があったと言う記念物があります。外濠に架かっていた橋とのことですが、見渡すが限り、この辺りに川があったなんて、その痕跡を見つけることは出来ませんでした。
 神田駅を越えたところに、前回ブログにエントリした「柳森神社」が神田川沿いにあるのを再発見。
 神田川に架かる橋の上から、川面を見ると水鳥が8羽ほど、あまり綺麗じゃない水面で餌探しでしょうか。そこに、突然船が現れました。
 初めてです、神田川の上を船が走っているなんて、それもかなりゆっくりと近づいてきます。
 狭い川幅の上を走る船が立てる波は、両岸に当たって跳ね返り、川の上では波が入り乱れています。
 その入り乱れた波の上で、先ほどの水鳥たちは、波任せに上下に揺れながら漂ってます。
 水鳥たちにとっては、いい迷惑だろうなぁと思いながら見てました。
 橋を渡る人たちの目には、そんな川面を見ている初老の男性はどう写ったことやら、きっと貧乏くさい親父が何黄昏てるんだみたいな目なんでしょうね。
 橋を渡り終えて、目の前の道路を渡ると、秋葉原駅が現れます。
 さすがに秋葉原駅の周辺は、たくさんの老若男女が闊歩してます。
 その人波を通り抜けると、現れたのは新しいビル群、道を隔てた反対側の建物は、昭和に作られたものなのでしょう、かなり年月を経たいい感じの建物です。
 ずんずん歩いて行くと、御徒町辺りのガード下は、また昭和の匂いを漂わせる飲食店が現れてきました。
 年末ということもあり、アメ横は、人が繰り出してます。
 TVカメラと録音機を担いだ人が、その人ごみの中にいたので、もしかして有名人でも来てるのかなと、見回したのですが、見覚えのある人は見つかりませんでした。
 上野駅を通り過ぎて、国道4号線に沿って、歩くことにしました。
 かなり昔のこと、元の会社の上司と久しぶりに飲む機会があり、帰りの最終電車に乗り遅れて、上野から自宅まで歩いたことがあるのですが、きっとあの時と同じ道を歩いているんだと思います。
 ただ、あの時は、真夜中過ぎていたので、周りの景色は全く判りませんでしたが、昼間歩くと国道4号線ってかなり広い道路だということが判りました。
 歩いている道の向い側に背の高い観音像が見えました。
 そして、山門には円通寺という名前が見えました。
 後で、Wikipediaで調べたら、
「この寺は寺伝によれば、791年(延暦10年)坂上田村麻呂によって開かれたと伝えられる。
 明治維新の折、1968年(慶応4年)に行われた上野戦争で亡くなった彰義隊の隊員を現在上野公園の西郷隆盛像があるあたりでこの寺の住職が火葬を行っている。
 そのため、この寺には火葬を行った場所の近くにあった上野寛永寺の総門(黒門)が移築され、亡くなった彰義隊の隊員の墓もある。
 また、1963年3月に発生し、1965年7月に解決した吉展ちゃん誘拐殺人事件の被害者の遺体発見現場となったことでも知られる(敷地内に被害者の慰霊地蔵がある)。」
というお寺でした。
 スサノオ神社に着いた頃には、日も沈み、街灯の明りが点り、自動車のヘッドライトも点灯し始めました。
 スサノオ神社の境内の一角に交番を見つけたので、ちょうど出てきた警察官に道を聞こうと声を掛けたのに、私の声が小さかったのか、そのまま行ってしまった。
 交番の中に入ると、別の警察官がおられたので、近くの駅の行きかたを聞くと、すごく丁寧に教えてくれた。
 教わったとおりの道順で、南千住駅に到着。
 本日の小さな旅を終えることにして、南千住駅で16時55分発の電車に乗り込みました。
 約3時間弱の小さな旅でした、通り過ぎてきた町は、それぞれのその町独特の雰囲気があるもんだと、改めて感じた次第です。

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