一人の子どもにとって

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 地元の図書館の館内巡回をしている時に見つけて、借り出した本を今読み終えました。
 

 

 現在の自分の立場を考えたら、「いかに優位な再就職先を見つけるか」とか、「ビジネスに成功するためのノウハウ」とか、「住宅ローンをいかに完済させるか」といった実用的な本を読むべきだと、そしてそれを今やらなければいけないことなんだと思うのです。
 が、なぜなのか地道にコツコツと働いている人が書かれた本を目にすると、つい手が伸びてしまうのです。
 この本は、現在「特別支援学校教諭」をしている方が、書かれた本です。
 特別支援学校とは、以前は「養護学校」という名前だったのですが、2006年の学校教育法改正にともなって、「特別支援学校」という名前に変わったということです。
 この学校に通っているのは、「発達障害」(自閉症ADHD注意欠陥多動性障害やLD:学習障害など)と呼ばれる児童生徒さんたちです。
 本の構成は、まず「生活習慣をつける」「トラブルを回避する」「気持ちを伝えあう」と大きく3部に分けられ、そのテーマに沿って、著者と生徒さんたちの日常が綴られています。
 文末には、「考え方のヒント」として、そのテーマに関する著者の考え方が紹介されています。
 いま、読み終えて、著者が実際に体験されたことを文章ですが、追体験させてもらって、いろいろと考えさせられました。
 そして、今まで知らなかった世界を少しだけ垣間見ることができたことに感謝です。
 ここに登場する子どもたちはみな、「幸せになりたい・成長したい・人と繋がって生きたい」という気持ちを心の内奥にあるのだけれども、それをうまく表現できないでいる。
 周りの大人たちが、どうやってその子どもたちの思いを受け入れ、どうやって引き出していくかということを真剣に向き合わなければならないということを痛感しました。
 著者が、中学校の先生になりたての頃に言われた言葉が「一人の生徒にとって必要な教師であれ」だそうです。
 そして、この言葉の意味は「一人の生徒にとって必要な先生とは、クラスにとって必要な先生だし、学年、学校にとって必要な先生なんだ」とのことです。
 私たち年配者にもこの言葉を、肝に銘じて生きていかなければならないのだと思います。
 「一人の子どもにとって必要な大人であれ」
 

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