ケア・ツリーとは

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 通勤電車とバスの中の時間を利用して読了したのは、グスタフ・ストランデル著「私たちの認知症」です。
 これは、現在通っている勤務先の仕事に大いに関係のある認知症ケアについての情報を仕入れたいと、最寄の図書館で「認知症」をキーワードにして検索した結果、表示された本の中の一冊です。

私たちの認知症―自分らしく生きるための「ケア・ツリー」とは?

私たちの認知症―自分らしく生きるための「ケア・ツリー」とは?

 著者は、スウェーデンの人です。
 剣道に関心を持ち剣道修行のためにわが国にに交換留学生として初来日され、そのご後帰国され本国の徴兵制により入隊されますがが、その前に2度目の来日をされています。
 本国の大学時代でも交換留学生として3度目の来日をされています。
 3ヶ月間のわが国滞在され、特別養護老人ホームなどを訪問されたとのことです。
 それから、介護の仕事に専念されているとのことです。
 そして、彼が提言する「ケア・ツリー」とは、

 希望:理解と提携  =それはいつまでも「自立」を支えること
 環境:ハードとソフト =それは心と体に「安心」をもたらすこと
 経済:社会システム =それは持続可能な「合理性」があること
 社会:理念      =それは「人間の尊厳」をまもること

 そして彼は、この「ケア・ツリー」が「より多くの人たちの身近な社会に根づいて林をつくり、それが全国へと広がって豊かな森へと変わっていくなら、日本は間違いなく質の高い福祉の国になることができると確信」を持っています。
 
 そのためには、自治体・企業・地域の三位一体体制が不可欠とのことです。
 彼の指摘でも有りますが、わが国の歴史を紐解けば、自治体と企業には見るべきものはそれほどないと思いますが、地域に関しては、「やおろずの神」という考え方がまだ残っていると思います。
 それは、「生きとし生けるものに対する尊敬の心、慈愛の心」です。
 この慈愛の心を基にした日本の福祉の理念を形にする合理性と透明性のある仕組みを作り上げたら、「富国強福(祉)」が実現できると提言しています。

 まさしくそのとおりだと思います。
 既に始まっている超高齢社会にとって、高齢者福祉は不可欠です。
 本当に、安心のできる社会を作っていくためには、自治体・企業の今以上頑張ってもらわなければなりませんが、地域に暮す私たち自身の意識が彼の提言する「富国強福」の考え方に興味を示し、理解することが必要だと思いました。 



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