156 特異日

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● 朝
 昨日に引き続き今日も、見上げた空には、雲が見つからないほどの真っ青な空です。
 そんな青空の下を、ここの家のパパと朝散歩に出かけてきました。
 ここの家のパパが言うには、「今日は晴れの特異日なんだ」そうです。
 それで、天気がいいのか。いや違った。逆だ、天気がいいから特異日になったんだった。
 昨日の神社に行くと、既に神社には、法被を着た近所のおじさんたちが集まっていた。
 そして、お神輿を所定の位置に動かすのに、沢山のおじさんたちがお神輿の周りで一生懸命持ち上げて移動させていた。
 だけど、その所定の位置のところに、注連縄が張られているものだから、お神輿の天辺の鳳凰の飾り物が、その注連縄に当たりそうになり、仕切っているおじさんの声はするんだけれど、なんせちょっと年取ったおじさんたちだから、その指示通りに動かないのか、動けないのか、ちょっと見た目には区別できないんだ。ただ、ちょっと動作がとろかった。もしかしたら、お神輿が重くて、動きにくかったのかもしれないけどね。でも、そんなに大きなお神輿じゃないようには、見えたけどね。
 その近くでは、太鼓の練習をしているおじさんもいた。あのドンドンという太鼓の音は、本当にお腹に響いて、気持ちをウキウキさせてくれる。
 石の鳥居を抜けて、神社の前の、普通自動車がやっと一台通り抜けられるぐらいの狭い道を歩いていると、祭礼で使う笛と太鼓の音と一緒に軽トラックがやってきた。法被を着た運転手さんが独りいるだけだった。
 もしかしたら、太鼓は本物使うけれど、他の楽器は録音で間に合わせるのかな?

■ 昼 
 午後からは、ここの家のパパが漕ぐ自転車の買い物籠の中に入れられて、水元公園まで連れて行ってくれた。
 でも、買い物籠の中にいる間、顔に当たる風が、ちょっと冷たいせいか、右目が涙目になった。
 公園の入口を通り過ぎたところで、買い物籠から降ろされて、そこからは散歩の開始だ。
 今日は、天気がいいってこともあって、かなりの人が来ている。
 レンタルサイクルで園内を回っていた家族連れとか、カップルとか、本当に沢山の人が来ている。
 もちろん、僕の仲間もいっぱい来ていた。
 水元大橋を通り抜けるのに、行きかう人や犬たちで、いつもよりちょっと時間がかかった。
 びっくりしたのは、犬種は分からないけれど、僕より体の大きな仲間が、10匹以上いたかな、集団で僕の傍を通り過ぎていったときは、ちょっと恥ずかしいけれど、その場に立ち竦んじゃった。
 でも、みんな僕のことを気にしないで、通り過ぎてくれたからホッとしたけど。
 小合溜沿いの水辺には、ススキの穂が風になびいていた。
 「ガマって、キリタンポにそっくりなんだ。」って、ここの家のパパがひとり言、ガマの実物はみたことないのかな。
 中央広場のなかの木陰に自転車を停めて、広場の中へと入って行った。
 僕は、ちょっと嬉しくて、広場の中をちょっと小走りしてみた。
 広場の真ん中には、10人ぐらいの年配の方々が、自転車を停めて屯している。
 ここの家のパパは、「何の集まりなんだろう。」と、その人たちの傍に近づいて、その人たちの話を聞いてた。
 話の内容から推測すると、趣味を同じくする人たちの集まりのようなんだけれど、既に趣味の実践を終えて、後片付け後の反省会をしているみたい。
 ここの家のパパは、どういう趣味の集まりなのか、気にはなっていたけれど、あんなに人がいるとちょっと聞き辛づらかったみたい。
 その後も、中央広場の草原で駆け回ったんだ、昨日は天気が良かったはずなのに、ところどころ草地はぬかるんでいて、僕の足は泥だらけになっちゃった。
 雨が降ったのは、一昨日のはずなんだけど、もともとがここは湿原地帯だから、あまり水はけがよくないのかな。
 見た目はあたり一面草原。だから、普通に走り回れると思ってると、たまに凄く滑りやすいところがあって、ここの家のパパは滑って、転びそうになってた。
 中央広場を出て、ポプラ並木の下を通って、大場川近くの出入り口まで歩いた。
 ちょうど、ポプラ並木の下を通っている時のことだけど、段ボール紙の上で日向ぼっこ中の黒猫に出会ったんだ。
 黒猫君は、僕たちが近づいてくるのがわかると、一旦その段ボールから離れて、排水路に姿を隠して、僕たちの動向を見ていたけれど、僕たちが立ち去った後、また黒猫君はさっきの段ボール紙の上で日向ぼっこの続きを楽しんでいた。
 公園の端っこの「水元かわせみの里」までたどりついた。
 橋の上には、サドルの後ろに杖を差した自転車を停めて、その傍でおじいさんが一休みしていた。
 それで、僕たちも、出入り口の立て看板を見ながら一休みすることにした。
 すると、右手に持った杖をつきながらおばあさんとそのおばあさんを労わるようにおじいさんがやってきた。
 なんとなく、心が暖かくなるような風景だね。
 一休みを終えて、僕はここの家のパパの自転車の買い物籠にまた入れられて、家路につくことにした。
 前から、お父さんと子供二人、最後尾に買い物籠に子供用の玩具を入れたお母さんの家族が僕たちと同じように家路に急いでいた。
  

 
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