雪が降る日に かぐや姫

　高校時代は、ちょうどフォークソングが流行していた。
　フォークギターを片手に歌が歌えれば、それだけで注目を浴びていた。
　同級生に、お寺の跡取り息子がいた。
　テレビドラマでお寺の息子というと、金持ちの道楽息子という設定が多いが、彼もその
イメージどおりだった。
　当時のわが校には、フォーク同好会というものがなかった。
　そこで、その友人と話して、同好会を作ることにした。
　他のメンバーは、同じ教室で放課後残ってフォークソングを歌っていた女子に話をもち
掛けたら、即加入してくれた。
　それで、担任の教師を顧問に据えて、活動を始めた、といってもギター持ち寄って放課
後好きな歌を歌うだけの事である。
　どちらかというと、その友人の家のお寺に夜、音楽好きが集まって、一晩を語り過ごす
ことの方が多かった。たまに、演奏練習もした。
　ちょうど、その時期に、「かぐや姫」のレビューアルバム「はじめまして」が発売になり、
そこに収録されている楽曲を練習した記憶がある。
　しかし、二人ともグループを組んで演奏をするというよりも、自分の好きな人の歌をカ
バーする方が好きだった。ちなみに、その友人は、声質が似ているという事で、「よしだ
たくろう」さんの歌をレパートリーにしていた。私はというと、元歌があるとそれと比べ
られ、それなりの評価を下されるのが、いやなものだから、適当に自作自演それかエネル
ギッシュに声を張り上げていればいい曲を好んで演奏をしていた。
　発表の場は、学園祭のステージの上だった。
　結局、２回ぐらい演奏会を開いて、そのまま自然消滅してしまった。
　
　その練習曲が、「かぐや姫さん」の「雪が降る日に」です。
　

　http://www.youtube.com/watch?v=YV47I0oYps8&feature=related　

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