[随感日記]母の一周。

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早いもので、母の一周忌で、家族で実家に帰ってきた。
父は、一周忌を迎えるに際して、かなり気が張っていたようだ。
まぁ、相変わらず口うるさい。
ソファーに座っていると、「高齢の自分が動いているのに、ボーッと座ってる暇ないだろう。」
「家でも何もせず、ボーッとしてるんだろう。」
それに対して、口答えをするものなら、
「ああ言えばこう言い、素直に言うことを聞け。」

いつまで経っても、子供は子供だ。
で、自分のこれまでを振り返ってみると、父の言動の反動なのか、口やかましく子供に言ったことがない。
逆に、言わなさすぎたのかもしれないなぁ。

親戚から、「一週間に一回ぐらい電話してやって。」と、忠告を受けた。
確かに、全く電話していない。
と言うのも、昨年の49日に実家に帰った時、私がiPadばかりやって、父の話し相手にならなかったことと、長髪等に怒って、「二度と帰ってくるな。」と、宣告されたのもあるが、何事にも小まめな父と違ってめんどくさがりな性分なので、つい電話するのが億劫になったのだが、これからはなるべく連絡を取るようにしよう。

今回の帰郷で、家族で初めて、竹原の町を見て回った。
いつだったかはっきりとは、覚えてはいないのだけれど、両親が新築した家は、住み慣れた竹原の隣駅である大乗に変わった。
結婚した時は、今の家だった。
今と違って、大乗駅前にスーパーがあったので、そこで日常品の買い物ができたので、竹原駅に行くことが、殆どなかった。
レンタカーを借りて、広島市内見物とか、大久野島しまなみ海道を渡ったりしたけれど、竹原の町なみを歩くことがなかった。

高校の同級生が住職をしているお寺に着く。
家族にそのことを伝えたら、「声掛けてみたら」との長女の言葉に、ちょうど庭を履いていた女性の方に「住職いますか?」と聞くと、「きっといるから、呼び鈴押してみたら」との回答。
玄関の呼び鈴を押したけれど、なんの反応もない。
先ほどの女性の方が、「居るはずだよ。」と、玄関の扉を開けて声をかけてくれた。
しばらくすると、家の中から、女性の方が出てきて、
「住職の方ですよね。どちら様です。」と聞かれたので、自分の名前を名乗った。
「しばらくお待ちください。」と言って家の中に入って行かれた。

少し待つと、同級生の住職が出てきた。
「突然押しかけてすみません。母の一周忌で、帰ってきたものでよらしてもらいました。」と、挨拶をする。
「まぁ、上がれば」と親切に声をかけてもらったが、次の予定があるので玄関で立ち話をした。
頭は、すっかり白くなっていたが、昔とあまり変わっていないように見えた。
体調を崩し、手術をしたとのことだったが、元気そうに見えた。
学生時代以降だから、ほぼ40年ぶりの再会になる。
彼が、私の家族に高校時代の私のエピソードを語った(そのエピソードとは、彼と私は、高校時代写真部に所属していて、ある写真撮影会の時、他の部員は、モデルを撮影するのだが、私はそのモデルと撮影する人を撮って喜んでいた。彼は、それを見て楽しんでいた。)
だが、私の記憶には、彼が語ったエピソードが思い出せない。
いや、そもそも、その記憶がない。
だれども、それに似たようなことをきっとしただろうなぁという記憶はある。
息子は、彼の話を聞いて、納得している。

そういう風に見られていたのかと、気付かされた。
普明閣から見た市内一望。