ワン・オブ・ゼム ひとり言 １

起業本または中高年の再就職向けの本を開くと、
まず最初に、「いままでのあなたの人生の棚卸をして下さい。
そして、他人にはない、あなただけの得意分野があるはずです。
オンリーワンの分野が。
それが、あなたの『売り』なんです。」みたいなことが書いてある。

確かに書いてあることは、きっと正論なんだと思う。
しかし、私だけかもしれないけれど、そんな他人に自慢できる分野なんてないよなぁ。
そんな分野があれば、既にそれを活かして、頑張ってるよ。
って言いたくなる。
責任転嫁するわけじゃないけれど、今まで受けてきた教育は、
「入学試験・就職試験に合格するには、こうやってやるんですよ。」っていうものだと思う。
確かに、頭のいい人（学校の勉強ができるという意味じゃない）は、自分なりの人生観・職業観を持って、進んでいる人も確かに居た。
だが、その他大勢の人は、大勢に流されてきたんじゃないかと思うんだ。
で、突然今までのあなたの生き方は、これからは通用しませんよって言われても困るよね。
５年位前に、ある心理学者が、中高年の再就職について研究して書いた本を参考に読んでみた。
だけれど、あの当時より、今のほうが情勢は悪化している。
あの当時は、キャリアコンサルタントを３万人増加させようみたいな動きがあり、その資格を取得するのに、約１０万円ぐらいだったけれど、国からの助成金でペイできたらしい。
だが、今は資格を取るだけで４０万円以上掛り、取得をしたからといって仕事自体がなかなか見つからないという現状。
まして今は、ハローワークの人員を削除しようみたいな意見も出ている。
そして現在は、福祉・介護関係の仕事はありますよって、動きになっている。
だけど、そのためには、資格を取得しなければならない。
なんか、その他大勢の人間は、国や企業に振り回されているような感じ。
しかし、これは今にはじまったことじゃない。
歴史の本を紐解けば、過去にも同様な事例には事欠かない。
その他大勢の人間は、何とか団結して、振り回されないようにするしかない。
で、どうするかだが。

その他大勢じゃ、いい知恵は出てこないなぁ。

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