チーズの目 71

うわぁ。
今雨が降ってます。
最初は、ポツリポツリと降ってましたが、今は雨音が途絶えることなく聞こえてます。
でも、僕の朝散歩は、ここの家のパパとこの雨が降る前に行ってきたから、特に問題なし。
ただ、朝散歩のとき、東の空は割りと明るかったんだけれど、西の空は黒雲が押し寄せてきていたから、きっと雨が降るなとは予感してたんだ。
ここの家のママは、折角洗濯物を干したのに、取り込みにおおわらわです。

今日は、ひんやりとして少し寒いくらい。
だから、僕は、いつもの指定席で丸くなって防寒態勢をとりながら瞑想中。
ここの家のパパは、出掛ける気配なし。
雨のせいだろうな、きっと。

あっ、外が明るくなったし、雨の音がなくなった。
止んだみたいだ。
ここの家のパパが、動き出した。
また、どこかへ行くのか?
どうせ、置いていかれるんだろうなぁ。
ああ、やっぱり置いて行かれちゃった。

夕方、ここの家のパパが帰ってきた。
だから、僕は早く夕散歩に行こうよと誘いをかけるんだけれど、なかなか準備をしてくれない。

やっと、夕散歩に行ける。
いつもの長細い公園の入口に女の子が3人居たんだ。
そして、その中の1人が、ここの家のパパに、
「オスですか?メスですか?」って聞いたんだ。
その間、僕は草叢のなかで、ちょっと力んでたんだ。
「オスだよ。」って、答えたら、
「こんなに可愛いのにオスなんですか?」
そしたら、隣の女の子が
「おチンチンがついてる。」って、ここの家のパパもなんて答えていいのか戸惑い顔。
僕は、そ知らぬ顔でここの家のパパが、僕の後始末するのを待ってから、すぐに立ち去った。