ビートルズ 1

 ある人のブログにビートルズの「LET IT BE」が紹介されていた。
 なぜかふと、この曲が流れていた時代を思い出してしまった。
 いつのまにか、私自身が、振り返る年代になったということだろう。
 「ビートルズ」という名前は、私だけではないと思うが、あらゆる面で影響を与えてくれたバンドだ。
 
 当時の出来事といえば、なんといっても「ビートルズの解散」。
 今から思えば、「ビートルズが解散しようがどうしよう」が、はっきり言って自分とは全く関係ないことなのに、あの当時の私は、「これで、一時代が終わった」という終末観を味わった覚えがある。
 なにせ、「ビートルズ一辺倒」というか「ビートルズ=神」でしたから。
 「ビートルズ」以外の音楽には、大した意味がない。
 そんな独りよがりな感じでした。
 その後、いろいろと音楽を聴いてきましたが、やっぱり最終的には彼らの音楽に戻ってしまいます。
 こころが、ホッとするんですね。
 「刷り込み」ってやつですかね。
 それから、EXPO’70。
 大阪千里丘で開催された万国博覧会です。
 目玉は、アメリカ館の「月の石」とソ連館のなんだか忘れたけど、その2つのパビリオンで、大勢の人が並んだって、連日のようにニュースが流れていたと記憶しています。
 どういう経緯かわかりませんが、その万博に家族全員で見学に行くことになったんです。
 あれが、家族全員で泊りがけで行った最初の旅行だったと記憶しています。
 (私の家族が例外かもしれませんが、泊りがけで家族旅行なんて発想はなかったんじゃないのかなぁ。)
 私が、その万博で見たかったのは、上の2つのパビリオンではなく、「日本庭園」だったのです。
 あの当時から、人が集まる所、並んでまで見る程のもの?という天邪鬼志向があったのです。
 それで、あまり人が並んでいないイギリス館に入ったときのこと。
 あのビートルズの名盤といわれた「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」の音楽が館内だったか、特別コーナーだったか忘れたのですが、流れていたのです。
 やっぱり、「ビートルズ」は、イギリスを代表するバンドなんだと強烈に感じたことを思い出しました。
 最後に、中学校の卒業式です。
 式の入退場にBGMとして流す音楽を何にするかということで、卒業生の意向を反映させるということで選ばれたのが、ビートルズの「LET IT BE」とS&Gの「明日に架ける橋」だったと記憶しています。
 当時は、今と違って「日の丸掲揚」とか「国歌斉唱」というと「○○」って、異分子扱いされたそんな時代だったと記憶しています。
 ビートルズは、きっと今後も書くだろうから、タイトルは「ビートルズ 1」に決定。