[随感日記］偶然

にほんブログ村
梅雨入り宣言されましたが、先週末から晴天続きで、もう初夏という感じです。
昼食を食べてから、施設の縁側で利用者さん数名で日向ぼっこをしてます。
日向ぼっこをしながら、ある職員は、利用者さんと囲碁を楽しんでます。
その利用者さんは、身体的には自立されてますが、認知症があります。
ですが、本来頭脳明晰な方なので、囲碁は打てて、当施設の職員は歯が立たない状態でした。
とは言っても、地雨施設の職員さんは、囲碁を始めて一ヶ月ぐらいですから、元々分は利用者さんにあると思います。

その利用者さんは、自分の着衣に対して、執着が強くて、入浴して着替えたあと、今迄着ていたはずの着衣を誰かに盗まれたと、ゴソゴソと着衣を探されます。
それで、「さっきお風呂に入った時、着替えたでしょ。それを洗濯して今乾かしているからないんですよ。 」説明したところ、「エッ、そうだったかなぁ。」と半信半疑です。
なので、庭に干している洗濯物を見せて、やっと納得していただいてます。
碁を打たれているときとは。想像もつかない言動に、本当に同一人物だろうかって驚きです。
週はじめから、当施設を利用していただいているIさんは、北海道は芦別出身。
若い時は、炭鉱夫として働いていたけれど、閉山になって、本州に来られたそうです。
戦時中は、満州方面のおられたそうで、ソ連軍の迫撃砲の破片で、右腕を怪我されたそうで、終戦後はソビエトの収容所で強制労働をさせられたんだそうです。
偶然とはあるもので、以前から利用しているNさんも北海道出身。
Nさんも炭鉱で働かれていたとのことで、そのNさんに聞くと同じ場所だった。
もしかしたら、二人は以前であったことがあるかもしれないけれど、二人の記憶にはないとのことでした。