ごく普通な一日。

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日がな一日ソファに座り、時折つけっぱなしのTVの映像をみる。
食事時間になれば、ここの職員が作った食事が用意される。
その食事を食べると、今度は薬を飲み、食後の歯磨きである。
そして、3時間おきにここの職員から、
「トイレは大丈夫ですか。」と、確認される。
国会中継がない時には、10時前と午後の3時前に某国営放送が流しているTV体操を行う。
今は、相撲中継があるから、それをみるとはなしに見ている。
気まぐれにここの職員が、音楽鑑賞だといって、童謡を流す。
YouTubeなるもので、音楽を流してくれる。
たまには、昔懐かしい音楽も流れてくる。
昨日は、落語も聞かせてくれた。
今日みたいに天気のいい日は、日光浴だといって、縁側で太陽の光を浴びる。

ベッドに一日寝ている人は、独語が多くて、その話の内容は、支離滅裂だ。
多いのは、昔勤めていた頃のことだ。
未だに本人は、会社勤めをしているようで、かつての思いでの中で暮らしている。
確かに、ここはプライバシーなんてものはない。
だが、個室生活になったときは、たまには息抜きができていいけれども、今度は一人でいることが苦痛になってくるんじゃないかと思う。
であれば、こうやっていつもの人たちと、話しらしい話をしてはいないけれども、共に過ごしている方が、一人で個室に閉じこもっているより、いいかなと思ったりしている。

また、今日も、大きな出来事が無くて、一日が終る