偶然?

昨日は、週1回の夜勤日。
本来は、専任の女性職員が担当されるのですが、先週突然なんですけれどと相談をもちかけられ、一瞬頭の中が真っ白になり、彼女の口から出てくる言葉に不安を抱きました。
ところが、出てきた言葉は、
「突然のことなんですけれど、本来は来年に祖母の三回忌を行う予定だったにですが、冬になると雪の関係で人が集まりにくいので、早目に済ませてしまおうということになり、それで来週休ませて欲しいんです。」
との内容でした。
確かに、突然の申し入れをされると、シフト変更の調整に手間を取りますが、最悪の状態の内容よりも 、なんら問題ないです。
「わかりました。
しょうがないですよ。」とやや鷹揚に対応しました。
そのシフト変更の関係で、当初の予定では、一昨日が当番だったのです。
それで事務所のある駅でおり、いつものようにKioskでショートホープを一箱購入しようとしたところ、中年女性が店頭でなかなか購入する商品を決めかねているようで、ウロウロされています。
こちらは、もう購入する商品がきまっているので、その方を横目でみながら、注文しました。
そのときに、その方の顔を見て、
「あれっどこかでお会いした事があるけれど、名前が思い出せない。」という顔をしていたんでしょう、その方もこちらを見て、私と同じ思いを抱かれているのがわかりました。
そうしたら即座に先方から名乗られたので、正体が判明。
利用者さんのご家族の方でした。
10月に入って突然体調を崩されて、再入院された方で、退所される時に、再退院したらまた利用させていただきますと言われた方で、入院されたあとどうしているのかなと、他の職員と噂していた方です。
「実は、今月の14日にお婆ちゃん亡くなったんですよ。」との言葉に、
「エッ!」と言ったまま、頭の中が真っ白になり、次の言葉が出てきませんでした。
「もともと、ガンでしたから、そんなに長くは生きられなかったんですよ。
本当に、この夏は、いろいろとお世話になりました。
ありがとうございました。」と言われ、利用者さんのことを一瞬ですが、想い浮かべて涙が出そうになりましたが、職場に向かう途中だったので、挨拶を交わして立ち去りました。
食がものすごく細い人なのに、自分の足で自分の身体を支えることができないほどの人でした。
病気の関係だったのだと思いますが、いつも目を閉じておられました。
あまりに食が細いので、好きな食べ物は何ですかと、訪ねたところ、
「お米よりパンの方が好きなの。」ということで、その方だけは、パンを提供してました。
ご冥福を祈ります。