[随感日記] 昔の夏祭り。
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ふと、田舎のことを思い出しました。
どうして、そのことを思い出したのか、理由がわからないのですが。
それは、「夏祭り」です。
瀬戸内海の小さな町の夏祭り。
まだ、小学校の低学年のときまで、市内を流れる川で「櫂伝馬」競争が行われていました。
市内は、分団ごとに分かれていて、その分団対抗で競争が行われていたと記憶しています。
あの伝馬船の最後尾に子供が立って、旗を振っている姿に憧れたものでした。
とはいっても、その後中止され、今ではそのような行事が行われていたことすら忘れられてしまったのではないかと思います。
それで、動画チェックしてみると、近くの島ではまだ実施されていることを知りました。
その動画を見ていて、あの当時の記憶が鮮明に思い出されました。
でも、「夏祭り」は、楽しい思い出だけではありません。
祭のときに出くわした衝撃的な場面は、白い着物を着た傷痍軍人といわれる人が、路上に正座してアコーディオンを弾きながら路上に座り、その横で義足の足を立て四つんばいになっている姿です。
傍に居た祖母に、「あの人たちは何。」と、無邪気に聞いたとき、
「前の戦争で、名誉の戦傷を受けた人たちだよ。」と、言う内容の説明を聞いた覚えがあります。
ただ、戦後10年も経ったというのに、このような人たちがまるで物乞いのような格好で路上に座っているのか、その姿の異様さに衝撃を受けた覚えがあります。
それから、アコーディオンの音の悲しさが、いやに耳につきました。