「コトラーのマーケティング3.0」を読む
コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則
- 作者: フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン,恩藏直人,藤井清美
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/09/07
- メディア: 単行本
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昨年の10月ぐらいに地元の図書館に予約を入れていたのですが、忘れた頃に「貸出用意ができました」のメールを貰い、一昨日借り出してきました。
「本書が生まれた経緯」からの引用。
「マーケティング3.0の基本コンセプトは、2005年11月、ヘルマワン・カルタジャ率いる東南アジアのマーケティング・サービス会社、マークプラスのコンサルタント・グループによって生み出された。
その後、フィリップ・コトラーさんとヘルマワン・カルタジャさんが、ジャカルタで開かれた東南アジア諸国連合40周年記念セミナーで試案として発表した。」とのことです。
すなわち、マーケティング3.0はわれわれと関係の深い東洋で誕生し、形づくられたものなんだそうです。
じゃあそのマーケティング3.0とは何かと言うと、今までのマーケティングのやり方すなわち
マーケティング1.0(製品中心のマーケティング 商品を販売することが目的)
マーケティング2.0(消費者志向のマーケティング 消費者を満足させつなぎとめることが目的)
マーケティング3.0(価値主導のマーケティング 世界をよりよい世界にすることが目的)
それで具体的には、どういうことかというと、消費者より協働的・文化的・精神的なマーケティング手法を求める、より洗練された形の消費者中心の段階に移っていくだろうから、それにあわせた方法を作り上げていかなければならないということを本編で説明しています。
いずれこの国も、こういう形になるのかなぁと思いながら、読みました。
だけど、まだまだそういう段階ではないと言うのが、正直な感想です。
時代の流れから言って、「環境にやさしい企業」とか、「社会貢献する企業」とかお題目だけにしている会社が、多いのではないかと思います。