久しぶりの早起き
家族がまだ眠っている間に一人起き出して、久しぶりのスーツに着替えて外に出ました。
東の空からは、今日の太陽が朝焼けと共に街にやってきたばかりでした。
バス通り沿いのバス停には、通勤者や通学者が、最寄の駅へ行くバスを待っています。
私は、バス通りを横断して、最寄の私鉄駅に向かって歩いてます。
朝の冷たい空気は、顔を強張らせ、鞄を持つ手を容赦なく攻め立ててきます。
身体を少し暖めるために、少し速いペースで歩きました。
住宅街を通り抜ける時、愛犬家のおばさんたちの立ち話が聞こえました。
「今朝は、5時に起こされちゃったわよ。」
「しかたないわよ、生理現象なんだからさ。」
「そりゃあそうだけど。」と、まだまだ続いていきそうです
私鉄駅の自動券売機で、本日の目的地までの切符を手に入れ、自動改札口を通過させます。
プラットフォームに続く階段を降りると、都心方面に向かう電車が到着していました。
電車の中は、都心に向う通勤者と通学者で入口付近まで一杯です。
少しばかり駅に着くのが早すぎたようで、次の電車が到着するまで吹きさらしのプラットフォームで待たなければなりませんでした。
しばらくすると、始発駅を出た電車が到着。
都心とは反対方向なので、電車の中はガラガラ状態です。
入口近くの空いた席に座り、鞄から本を取り出し読み始めました。
駅に着くたびに入口が開き、冷たい風が容赦なく入ってきます。
前に座った親子連れ、携帯カイロを取り出して、膝の上で叩きながら、なにやら話してます。
連絡駅に近づくに連れて乗車客がだんだん増えてきて、連絡駅ではドット降りてゆきます。
乗っている電車の目的地に到着し、ここで別の電車に乗換えです。
最終目的駅そしてこの電車の終着駅に到着、乗客は全員降車します。
私は、駅を出て目的地に向かいます。
ネットで調べたところ、目的地は、目の前のまっすぐな大きな道沿いに進んだ先にあるはずなので、ビルの名前を頼りに歩き始めました。
目的のビルには、予定時間より早く着いたので、ご近所を散策してみることにしました。
近くに、神社がありましたので、そこに顔を出して、ご挨拶をすることにしました。
神社から出て、今まで1時間以上禁煙をしていましたので、どこかに喫煙場所がないかと探したところ、運よく近くにコンビニがあり、その前には灰皿が設置されてました。
コンビニの入口付近にある灰皿の前に近づくと、商品揃えをしていたコンビニの店員さんが、レジの中に入っていくのが見えましたが、私は意に介せずポケットのタバコ箱を取り出して、そこから1本抜き100円ライターで火をつけました。
タバコを吸い終え、本日の目的地のビルを目指します。
3時間ほどで、そのビルでの所用を終え、朝来た道を引き返しました。
帰りの電車も割と空いていて、座ることが出来ました。
久しぶりに早起きした影響でしょうか、本を読んでいると睡魔が襲ってきて、ウトウトとしてしまいました。