[随感日記]悪意なき見えざる手って?
今、手元に下村健一著『マスコミは何を伝えないか − メディア社会の賢い生き方』(岩波書店)があります。
これも、地元の図書館の新刊案内に展示されていた本のなかの一冊です。
なぜか、こういう種類(メディア社会など)の本を見ると、すぐに読んでみたくなります。
それで、借りてきました。
著者は、かつてTV局の報道関係に携わり、現在は市民メディア・アドバイザーの活動をされている方です。
そして、昨晩は、「第1章 報道被害はなぜなくならないのか? −悪意なき《見えざる手》」を読み終えました。
報道側で悪意ではない情報伝達に努めているにもかかわらず、報道被害が発生するプロセス(報道被害を発生させる4つのパターン − ①アンバランス報道 ② あいまい報道 ③ 誤報 ④ 取材被害)を具体例を交えてわかりやすく説明されています。
報道の裏側では、第三者へ伝えたい内容の真意をわかってもらうために、いろいろと苦労されている事がわかりました。
と同時に、報道する側の問題点および受信者側の問題点をと取り上げられて、じつに考えさせられました。
一方的に報道側だけの問題では者なく、受信者側にも問題があることを気づかせていただきました。
とくに、報道側が、たとえば企業の不祥事などのバッシング報道を流した時に、受け取り側が、その報道の後押しをするような発言をするとか、まだはっきりとした犯人が分からない状態で、結論を急がせたりと言う面です。
次章からは、この問題点の解決策が書かれているようです。
さあ、今日は、次章以後を読むとしよう。
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