［随感日記］秋の果実

今日は、朝から空は雲に覆われて、時々雨が落ちてくる。
そんな中、チーズを買い物籠の中に入れて、近くの中央公園まで、遠出の散歩に行ってきた。
中央公園の入口のイチョウの木には、黄色い銀杏が顔を覗かせている。
もう少し寒くなると、このあたりは、あの銀杏の独特の匂いで覆われる。
念のために、イチョウの木の下を探索したところ、銀杏を１個見つけた。
いや、すでに先客がいて、持ち去られた可能性もあるなぁ。
まぁ、今日の目的は、銀杏拾いではなく、チーズの早めの散歩なのだ。
公園の中は、大きなアルプス杉の下にあるベンチに２組のグループがすわっていた。
ちょうど、公園内の清掃の時間だったようで、園内に清掃車が１台駐車して、年配の清掃の人が
公園内の清掃を手際よくされていた。
周りを石垣で囲まれた草原の中を、グルッと１周した。
チーズは、以前連れてきた時に、自分の背丈より少し高い石垣を攀じ登った成功体験を持っている
から、その技を使いたくて、その石垣に近づき攀じ登った。
後ろから見ていて、実にうまく攀じ登るものだとつまらぬことで感心した。
だが、そのために、こちらはその石垣を登らなければならないが、さほどの労力を使う事はない。

公園内の片隅には、スダジイの木が植わっている。
もうそろそろ、スダジイの実が成熟したかなと、すこし高いところにある枝に成っている実を
つまんで、目の高さまで引き降ろした。
まだ、青っぽいが、ここの実は、結構大きい。
実は、昨年まで、このスダジイの実が、生でも食べられるということを知らなかった。
少しばかり街路樹のことが気になったもので、図書館の図鑑を調べたところ、生でも食べる事が
できる貴重な果実であることを知った。
で、昨年試しに成熟したスダジイの実を恐る恐る生で食べてみた、ごくふつうのナッツ味でした。
だけど、食べられる事を知っている人のほうが少ないんだろう。
こうやって、木の実のを成熟度を確認している姿を、通り過ぎてゆく人は、ちょっと胡散臭そうな
モノを見るような顔つきをしているように見える。
特に、この公園を通り抜けた先にある建物が、裁判所とか法務局だから、通り過ぎてゆく人は大体
どういう職業の人かは察していただけるのではないかと思います。

まぁ、日中うす汚い格好の初老の男性が犬を連れて、公園の中をブラブラしていること自体が胡散臭い
と思われてもしかたないことだ。
ポツリポツリと雨が落ちてきたので、早速退散としよう。

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