〔随感日記〕いつもと違う公園で

　
　午後から、近くの郵便局へ出かけるついでに、チーズを連れてちょっと早めの散歩に出かけました。
　いつもの夕散歩の散歩コースとは、逆方向なものですから、「えっ、何でそっちに行くの？」と、仰ぎ見るチーズの顔は戸惑い顔でした。
　最近のチーズの散歩は、以前は早歩きだったのですが、近頃は駆け足が多くて、とにかく走ることが多いのです。
　ところが、ずっと走るのではなく、仲間の匂いのあるとことでは立ち止まってマーキングをし、そしてまた走ると言う具合で、ストップ・アンド・ゴーの連続なので、こちらの息が上がってしまいます。
　そんな具合に、いつもとは違う公園に着きました。
　公園内の公孫樹の木は、すっかり黄葉していて、その下には公孫樹の枯葉の絨毯ができてます。その枯葉の絨毯の中に、黄色い銀杏が落ちているのを発見。
　この木は、雌樹だったんだと、初めて気づきました。
　たまにしか来ない公園だからなんですね。
　銀杏を見つけた事が、ちょっと嬉しくなって、靴で銀杏の果実を潰して、中から白い銀杏の実を取り出しました。直接手を使うとかぶれるので、公孫樹の枯葉を使って拾い上げました。
　ツンと匂うこの銀杏の匂いは、やっぱり独特なものです。
　あたりを見渡すとまだかなり落ちたままになってます。
　ところが、突然ポツポツと雨が落ちてきました。
　空を見上げると、上空は少し黒っぽい雲ですが、西の空は明るく晴れ間が見えている。
　洗濯物を取り込まないといけないと気づき、急いで今来た道を駆け足で帰りました。チーズもこちらの考えがわかったのか、途中マーキングで立ち止まることも鳴く駆け足で帰ってきました。
　急いで洗濯物を取り込み、浴室に干し直した頃には、雨は小ぶりに、そして止んでしまいました。
　再度外に干しなおそうかとも思いましたが、止めて正解、そのあとまた小雨が降ってきました。

　しかし、今は寒し夜空の中で白い月が煌々と明かりを放っています。

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