土地の記憶
今日も抜けるような青い空です。
カンカンと照りつける太陽の下、出かけてきました。
途中にある中央公園では、桜の木から蝉の鳴く声が聞こえます。
その蝉のなく声の下で、大勢の小さな子どもたちが遊んでます。
プールからは、子どもたちの騒がしい喚声が上がってます。
昔々、中世といわれる頃には、この土地には山城が建っていたとのことです。
そして、戦場にもなったとのことです。
明治になってからは、競馬場にもなったそうです。
今から90年前には、旧陸軍の工兵学校が建っていたとのことです。
全国の優等生が集まってたみたいです。
今残っているのは、その時の学校の正門前の門柱とコンクリート製の守衛所です。
その守衛所の中はすごく狭くて、一人がやっと入れる狭い所です。
寝転ぶことなんてできません。
それに、少し冷やりします。
でも、その中から外界を見ると、つい妄想がムクムクと沸いてくるのです。
この丸い窓から見ると、外界がタイムスリップじゃないかって。
工兵学校は、終戦まであったそうです。
調べると樹木もなるべく残したみたいです。
そして、今は市民の憩の場へと変貌しました。
春には、桜の花が咲き、秋には椎の実や銀杏が公園を飾ります。
ただ、あの銀杏の香りはちょっと・・・。
珍しい樹木としては、ハンカチの木が立ってます。
もう過ぎてしまいましたが、春には白いハンカチの花が咲くのです。