１３０ ちょっと一休み

いつもの夕方の音楽が今日も放送されてきた。
僕は、ここの家のパパが座っている椅子の足下から、何度も見上げているんだけれど、なかなか気づいてくれないんだよなぁ。
やっと気づいたみたいだ。
目があっちゃった。
「しょうがないなぁ、じゃあ行こうか。」って、すごくめんどくさそうな顔をしている。
まだ、太陽は空に残っているけれど、気持ちのいい風が吹いてくるから、それほどあつくはない。
バス通りの坂道を下って、バスターミナル近くのタバコ屋さんで、ここの家のパパは、タバコを買っている。
バスターミナルを抜けて、坂道を少し上って、中央市場方面へ進む。
閉店した中央市場を横目に見ながら、崖下の駐車場の石の急な階段を上る。
蝉時雨がすごくて、本当にうるさい。
でも、この樹木の中に秘密の基地があって、夜になったら誰かが出てきそうな感じがする。
それから、昨日書いたマテバシイ通り出て、いつものコースを歩く。
始めてあう友達や新しく出会った友達とにも会った。

ちょっと今日は長い距離を歩いたから、アスファルトの道の片隅でちょっと一休み。
もう少ししたら、歩き始めるから、もう少しこのまま休んでいこうよ。

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