１３１ 僕たちの溜まり場

今日の夕散歩は、ここの家のパパと行って来た。
いつもの長細い公園の前まで行ったんだけれど、なんだか僕は公園の中に入るのを拒んじゃった。
だけど、ここの家のパパが、僕の首のリードを引っ張るから、行きたくなかったんだけれど、仕方がないからついていくことにした。
公園をぬけて、バス通りとは反対方向へ歩いていく。
路地の突き当たりの石段の階段を下りて、くねくねとした路地を通り抜ける。
銀杏通りは、帰宅する人たちの自動車がいっぱい通り過ぎる。
交差点の前で信号の変わるのを待ってると、出会うといつも吠える小さな犬に今日もやっぱり吠えられた。
主人は、その小さな犬を嗜めてた。
交差点を渡って坂道を上る、後ろから自動車が通り抜けていくから、ここの家のパパは僕のリードを引っ張って道の端に連れて行かれる。
マテバシイ通りに出ると右折する。
その道波には、ペットショップ屋さんがある。
その前には、僕たちのためのトイレットがある、そこは僕たちの溜まり場なんだ。
今日は、先客が２匹いた。
そこで、僕たちは軽い挨拶を交わしたり、じゃれ合ったりするんだ。
そこは僕たちの溜まり場でもあるけれど、同行者の情報交換の場所でもあるんだ。
ただ、同行者の方はなぜだか女性の方が多くて、ここの家のパパは、未だにこの場になかなか溶け込めない。
他の仲間は、店の中に入って行っちゃった。
「さぁ、帰るとするか。」とペットショップ屋さんを出た。

しかし、今日はすごい風だね。
ほら、低い雲が、あんなに早く流れてゆく。
黄金色の夕焼けが、今日もきれいだ。

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