今年初めての江戸川

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 目が覚めた時には、すでに正午過ぎ、家族は、皆外出して、私とチーズだけが取り残されていました。
 ガラッとガラス戸を開け、外に出る。
 プカリプカリと1服しながら、我が家の猫の額ほどの庭から隣家の屋根越しに空を見上げると、真っ青な空の中を銀色の飛行機が飛んでいる。
 気温も暖かく寒くない。
 ならば、この暖かさに誘われて、チーズをつれて少し遠出の散歩でもしてみようかと外出しました。
 というか、実は地元の図書館から「予約本を用意しましたので、取りに来てください。」というメールを一昨日から届いていたのだが、用意された本とは別の本が回送中という状態だったので、それであれば2冊揃ってから取り行こうと決めていたところ、本日2冊用意されたことが判明したので、それを取りにいく用事もあったのです。
 チーズを連れて、とりあえず地元の図書館に出向き、用事をサッサと終え、それから江戸川土手へと出向く、空は雲ひとつない青空、もしかしたら江戸川の土手から富士山の全景を見ることができるかと勇んで土手を駆け上がって、都内方向を見る。
 そこには、家並みと空との間には、白い霞が360°ぐるっと滞在している、その霞のために富士山どころか、遠い山並みは全く見えなかった。
 雲ひとつない青空の中で銀色の太陽は、暖かい光を届けてくれ、川面を渡って吹いてくる風も心地よく、少し汗ばんだ身体の熱を冷ましてくれる。
 ていうか、一枚ジャンパー分厚着だったかな。
 チーズは、河川敷の歩道を歩きたがるのか、土手を下っていった。
 土手の上から見る風景と河川敷から見る風景とは、高さの違いでかなり違って見えるのがおもしろい。
 河川敷を少し上流に歩いていくと、護岸工事のためか立入禁止の柵が設けられていた、そして堤防方面をみると、そこには本来であれば堤防があるはずなのに、堤防がなくなっていて、そこから先の風景が見えた。
 何事かと思ったら、取水設備が古くなったので、それを取り除くための工事で、堤防が一部分取り除かれていたのだ。
 夏場は緑の葦の群れが冬枯れで茶色に変色している。
 その葦の群れの中から人声がするので、近づいてみると、歩道と葦の群れの間が、一部刈り取られていて、そこにビニールシートで囲まれた小屋が3軒ほど建っていた。
 ちょうど葦の高さで建物を隠されていて、堤防からは見えない状態になっているんです。
 歩道が続いているのですが、その歩道で2人の男性が立ち話をしていて、ちょっとその歩道を通り抜けるのは気が引けたので、葦の周りをぐるりと大回りをして歩きました。
 しばらく歩くと、広場があり、そこにはリードを外したダックスフンド君と連れの男性ががいて、さっそくチーズは、仲間に興味を示して、近づいていきました。
 ところが、仲間に顔を近づけた途端にチーズは逃げ出し、その後をダックスフンド君が追いかけるという逃走劇がはじまりました。
 でも、チーズはリードで繋がっていますから、私を中心点にして円を描きながら駆け回るんです。
 そんなことを4・5周駆け回っていましたが、チーズはダックスフンド君の同行の方の足元に近づいて座り、愛想を振りまいてます。
 だんだん、チーズはじゃれあいにも飽きてきたようなので、そこを立ち去りました。
 しばらくとことこと歩いていき、土手方面を見上げると「人の近くで大きな鳥が、飛んでいるなぁ」とよく目を凝らして見ると、土手の上でお父さんが、カイト(西洋凧)を飛ばしているところでした。
 その子どもたちは、土手の斜面を利用して、ボードで滑ってました。
 そういえば、私の子どもたちも、あのくらいの時期には、あの方たちのような既成のボードではなく、段ボールをつぶしたものを利用して、土手滑りをしてました。ついでに、私も。
 結構、おもしろかったと記憶してます。
 おしなべて、子どもよりも、大人のほうが、遊びに熱を上げるようです。

 家を出てから、かれこれ2時間経過、そろそろ引き返そうかと土手に上がりました。
 太陽も西に傾き、3メートル幅のサイクリングロードにチーズの影が長く延び始め、凡そ半分以上占めるようになりました。
 土手に着いた時には、見かけなかった凧が8枚、土手の上で揚がってます。
 見たところ、ほとんどが西洋凧ですが、その中で1枚だけが日本凧でした。
 その日本凧を一生懸命助走をつけてあげようとしていますが、なかなか思うようには上がりません。
 その後姿は、子どもではなくお母さんでした。
 凧揚げに熱中しているのは、子どもたちよりもその親御さんみたいです。
 土手の下にいた小学生ぐらいのお孫さんが、土手を駆け上がっておじいさんのところに近づき、
 「おじいちゃん代わってよ。僕も上げたいんだから。」って、申し入れをしてます。
 ところが、おじいさんの方が、背が高いものですから、凧に繋がっている凧紐をお孫さんより、凧と近いところ持つことができます。
 そのおじいさんの嬉しそうな顔を横で見ていると、決してお孫さんに対する意地悪じゃなくて、凧揚げを純粋に楽しんでいる顔でした。
 そして、お孫さんも、そんなおじいさんの顔を見て、それ以上代わってくれとは言い難そうな声でした。
 土手を下って、コンクリートアスファルトの街に降り立ち、町中を歩いて帰る。
 途中、神社(神域のため自転車・犬の散歩禁止)の中をチーズを抱きかかえて通り抜けて、国道16号線の歩道橋の上から、ふと西の空を振り返って見ると、今まさに黄金色の太陽が町並みの中に沈もうとしています。
 向かいのマンションの窓ガラスには、赤い夕焼けが反射していました。

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