[チーズの目〕 92 今日から7月。

今日は、ここの家のパパは、早く起き出して、PCの前でカタカタと叩いている。
僕は、早く朝散歩したいのに、なかなか終わらない。
やっと、出かける気になったみたいだ。
今日の空は、高い所に雲があり、うす雲から白く光る太陽の丸い形が見える。
マンション前の小さな公園には、さくらちゃんと同伴者がいた。
ぼくは、すぐさくらちゃんの後ろに回ったり、おなかの下に鼻を突っ込んで匂いかぎ。
さくらちゃんは、2歳半と僕より年下だ。
その公園には、もう1匹1歳半のプードルさんが同伴のちょっと若い(微妙だな)おばさんと通学前の小学生の子どもたちがいた。
さくらちゃんの同行のおばさんも、プードルのおばさんの居住者なんだよ。
ここの家のパパは、二人の会話に入り込めてないんだけど、僕が元気よく仲間の匂い嗅ぎをするもんだから、なかなか立ち去ることも出来ず。
でも、そんなにいやな顔もしていなかったみたい。
その公園の横の坂道を下ると幹線道路に出る。
もう道路には、自動車がひっきりなしに行き交ってる。
幹線道路沿いに坂を上ると交差点にぶつかる。
その交差点には、以前書いたと思うけれど、僕を吠える犬が住んでるんだ。
今朝は、吠えてこなかったから、外出中かな?
その交差点をL字に渡ると、いつものコースだ。
今日は、朝早いから通学途中のたくさんの小学生が歩道を歩いてる。
小石を蹴りながら歩いている男の子。
大きな赤いランドセルを背負った2人組の女の子たち。
まるで、さだまさしさんの歌だね。
「大きなランドセル背負ってか背負われてか」って。
ちょっと歌詞ちがったかな?
まぁ『ちっちゃいことは気にするな。』って、だって僕は犬なんだからさ。
大きな水筒をぶら下げている子。


小さな水筒をぶら下げてる子。
水筒をぶら下げていない子もいる。

マンションに植えられた躑躅の群れの前で、1人の男の子が
「おーい。
ここに毛虫。
毛虫がいる。」って、大きな声を上げている。
その声を聞いて、周りを歩いてきた黄色い帽子と黄色いカバーのランドセルが集まる。
僕は、彼らから少し離れた縁石に右後ろ足を上げてマーキングしながら、見ている。
クールビズ姿のサラリーマンも、ちらほらと歩いてくる。
僕が、ここの家のパパを見上げた時。
なんだか、照れくさそうでちょっと淋しそう顔して、そのサラリーマンを見送っていた。

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