143 かすかに富士山の頭が見えた。

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今日の朝散歩は、ここの家のパパと最近よく利用するコースをグルっと回ってきた。
家を出ると時間も遅かったせいもあるけれど、かなりもう暑かった。
通勤途中のおじさんたちは、バス停のある道路を目指して歩いていってる。
バス通りに続く坂道を降りて、いつものバスセンターには、バスが2台待機状態だった。
バス停の前には、5人の人が並んでいた。
僕は、その隙間を通り抜けようとしたんだけれど、ここの家のパパは、その列のおばさんの視線に耐え切れなかったみたいで、僕を列の後に迂回させちゃった。
大きな団地の前には、幼稚園バスを待っている母子が、路上に○○チングスタイルで座っていた。
僕は、なんだかその母子に呼ばれたような気がしたので、近づいていったんだ。
そうすると、お母さんの方が「可愛いね。可愛いね。」って言うもんだから、つい僕も調子付いちゃって、母子の前で仰向けに寝転んじゃった。
そういう姿を見るのが初めてなのか、この母子はすごく喜んでくれたんだ。
だから、またまた調子に乗っちゃって、僕はお母さんの頬をペロペロと舐めようとしたんだ。でも、嫌がった様子じゃなかった。
それを見ていた子どもは、立ち上がって僕に触ってきたから、そちらにもサービスをしちゃった。
そうしている間に、待っていた幼稚園バスが近づいてきそうだったから、僕たちはその場を立ち去った。
坂道を上っている途中で、黄色い幼稚園バスは、僕たちの横を通り過ぎて行っちゃった。
坂道を上ったところにあるコンビニの駐車場のフェンス近くのポールに僕はリードを結わえられた。
そして、いつものようにこ、この家のパパはコンビニに入っていった。
きっとタバコでも買ってるんだろう。
来月には、値上がりするんだから、もう止めたらいいのに。
家族からは総スカン食ってるのをわかってるくせに、何で止められないんだろう。
あ、やっぱりタバコを買ってたんだ。
灰皿のある所で、今買ってきたタバコの箱を開けて、1本取り出して吸い始めた。
この駐車場は遮蔽物がないから、直射日光がきついんだから、早く日陰に行こうよ。
ここの家のパパは吸い終わったみたいだ。
結わえられたリードが外された、僕は嬉しくってすぐにその場所を離れた。
暗闇坂を下ってまっすぐ進むと食料品の市場があるんだ。
狭い道路では、トラックが横付けになって、運んできた商品を卸す作業などで市場で働く人たちは、忙しく動き回ってる。
その間を、僕はここの家のパパの腕に抱かれて、ユッサユッサと揺れている。
バス通りにでて、信号灯の前で東京方面を見ると、重なった高いビルの上にスモッグの向こうに黒い富士山が見えた。
秋空で空が澄んできたのかなぁ、それとも台風が近づいているせいなのかな、そんなことを考えながら交差点を渡って、家に向かってる。
あっ、折角揺られていたのに、ここで降ろすの。
暑いんだから、家までこのまま抱っこして帰りたいんだ。
ほら、喉がこんなにゼイゼイ言ってるし、心臓だってバクバクする動きを感じるでしょう。





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