154 明かりが灯る家

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 「このまま喧嘩別れするのは、厭だよ。
 仲直りしようよ。」
 と、小学生ぐらいの女の子の声が聞こえた。
 ちょうど、僕がブロック塀にマーキングしている最中のことだった。
 その声のする方を振り返ったんだけれど、声を発した女の子の姿は見ることができなかった。
 僕から見えたのは、振り返る事もしないで、ランドセルを背負った女の子が、横断歩道を駆けて渡っていくところだった。
 何があったのかは、分からないけれど、あしたになったらきっと仲直りしてるんじゃないかなと思いながら、ここの家のパパと夕散歩を続けた。

 久しぶりに日記を書くんじゃないかな。
 僕は、元気にしているよ。
 最近、変わったことといえば、凄く食欲があって、ここの家の人がびっくりしていることかな。
 本当に日が短くなってきた。
 いつもと同じ道をグルッと回ってきた。
 この時間になると風が冷たいみたいだね。
 そんな暗くなった坂道を下ろうとしたとき、坂道を登ってきた若い男女にであった。
 仲良く、手を繫いで、家にでも帰る途中かな、そんな二人を見て、ここの家のパパは、後姿を追っている。
 確かに、こんなに少し寒くて暗い夕方には、明かりのついた家の暖かさが欲しくなる、今はそんな人恋しくなる季節なんじゃないの。
 僕には、全く縁のない話だけれど・・・。
 とは言っても、さっき出会ったプードルの女の子、向こうも僕に気があるみたいだったなぁ。
 でも、その隣のダックスフンドのお兄さんと一緒に歩いていて、仲よさそうだった。
 やっぱり、同行者が女の人同士だから、一緒に歩けるんだよな。
 ここの家のパパと歩いていちゃあ、なかなか友達になれないもんなぁ。
 あ〜あ、
 これ以上書くと、だんだん愚痴になっちゃうから、今日は止めとこう。


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