自然の生命力

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「あの大きな建物なんだと思う。」とAクンが川と反対側の大きな建物を指差して尋ねました。
Bクンは、少し考えてから、
「あれだけ高い煙突が建ってて、それにあんなに大きな建物だからさ。
きっと、松戸にもあるじゃない、クリーンセンター、きっとそうだよ。」と、Bクンは答えました。
「そうだね。
きっとそうだろうね。」と、Aクンは納得しました。
それから、二人は常磐自動車道の高架橋から出て、江戸川の上流を目指しました。
堤防の右手には、稲が刈り取られたばかりの田んぼと畑が一面に広がっています。
その真ん中を1本の自動車が1本走っていて、自動車が一定の間隔を空けて走っています。
しばらく走っていると、右手にこんもりとした森が見えてきました。
「あそこに見えるこんもりとした森みたいなのがあるじゃない。
あれって、神社かな。」とAクンは、後ろからついてくるBクンに問いかけました。
「きっと、そうだよ。」
「ちょっと寄り道してみようよ。」とAクンの誘いに、Bクンは「いいよ。」と返事をしました。
自転車の向きを変えて、二人はこんもりと茂った森目指して、田んぼのあぜ道をひたはしりです。
やはり、こんもりと茂った森は、「愛宕神社」という神社でした。
二人は、自転車を止めて、神社の中に入る事にしました。
「見て見て、この木すごいよ。
ほらほら、途中で折れてるんだけど、それでもがんばって生きてるよ。」と、Aクンはちょっと興奮気味にいいました。
Bクンは、
「こっちの木なんてもっとすごいよ、根っこが浮き上がって、今にも倒れそうなのに、それでも倒れないゾってがんばってるみたいだよ。」と、こちらもちょっと興奮気味です。
「本当にすごいよ、こんなに生きようとしてがんばってるのを見てると、僕もがんばろうって気になっちゃうよ。」
と、Aクンの一言に、Bクンは、
「洒落かい。」
「何が?」と、Aクンは、ポカンとした顔で尋ねました。
「木だから気ってさ。」
「あはは、そんな気はないって。」
「折角だから、神社におまいりしてから行こうよ。」と、BクンはAクンを誘いました。
拝殿所の前で、二人は手を合わせて、お祈りをしました。
「これから、どうする?」とAクンがBクンに尋ねました。
「そうだね、もうそろそろ引き返さないと、暗くなっちゃうもんな。」
「じゃあ、今日は、この神社まで来たってことで引き返そうか。
それにしても、この神社の周りの木ってすごいね。」と、AクンとBクンは、木々の生命力に感心しています。


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