上司の命令

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今読んでいる辺見庸さんの「１９３７」を読んでいる。
1937年は、日中戦争が始まった年であり、年末には、「南京大虐殺」があった年でもある。
高校時代に本多勝一さんの著書を読んで、「南京大虐殺」については、情報として知っていた。
60歳を過ぎてから、前の戦争に関する本を読み始めたが、いかに皇軍が、中国大陸で酷いことをしたのかと改めて思う。

しかし、自分がその場にいたら、どう行動しただろうと、自問してみる。
上官の命令に背くことができただろうか、きっとできなかっただろう。
状況は違うけれど、前の職場で、上司の指示で、成績の悪い社員を辞職に追い込み、実際に退職させた経験がある。
本来であれば、「パワーハラスメント」として、上司と闘うべきだったが、権威に逆らうことができなかった。
で、その後は、自分が追い込まれる立場に立たされることになってしまった。
嫌な思い出だ。