[隨感日記] ホワイトアルバム
- 作者: 木村盛世
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/31
- メディア: 単行本
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先輩には、宮本政於さん(「お役所の掟」の著者)という人がいます。
というか、検疫所は医系技官の墓場とか。
現職にありながら、これほど批判的な書物を出すことは、かなりの勇気が要ることだと思いますが、これほど批判的なことが書かれてあっても、改善されたというニュースは聞かないです。
というか、こんなに批判されていても、まったく痛痒を感じない強さがなければ、国家公務員にはなれないんだろうと思うと、同じ人間として悲しいものを感じます。
でも、それが一流の大学一流の社会人という上昇志向の人たちの目標であり、安定した老後を送るためだと頑張っているにしては、すごく空しいものを覚えます。
しかし、この独り言も単なるごまめの歯軋りなんです。
それはそれとして、仕事を終え、真っ暗な闇の中、ヘッドライトの黄色い灯りが通り過ぎてゆく国道沿いのバス停に佇み、ビートルズの古いアルバムをイヤフォン聴きながら、バスが来るの待っています。
ふと、このアルバムを作ったときは、彼らは30歳前だったのか、その年齢のときの自分を振り返ってみて、当然のことながら、大したことは何にもしてないなと思いながら、でもジョンとジョージは、この世にはいなくなったけれど、自分はまだ生きているんだと、だからどう何だと言われると、ただそれだけのことなんですが。
私は、まだ生きているってことを再認識しただけです。
始めて、このアルバムをじっくり聴いたのが16歳だった。
あれから40年が経ち、今までにどれ程聴いたか、回数も忘れてしまいましたが、ふとあの当時に戻ったような錯覚に陥ります。