[随感日記]想像力。kl

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想像力って、そんなに力のあるものじゃないと、一時期考えた時期があった。
だから、小説は読みはじめると面白くて、途中で止められなくなれど、それって作者の経験と妄想だと思っていた。
最近は、また考えが変わってきて、うまく言えないけれど、「生きるって、経験するってことを土台にして、この世の中を色々と追体験することじゃないのかな」
それには、
他の人の体験談を聞いて、自分だったらっていう「想像力」をフルに活用すれば、より豊かな生き方ができるんじゃないのかなって、この歳になって気づいた。
それは、決して経済的に豊かってことじゃなくてもいいんじゃないかって、きっと負け惜しみに聞こえるかもしれないけれど…。
そのためには、それを支える力を養わなければならないんだけれど。

94歳の人生の大先輩は、とにかく謙虚で周りの人に対してなんのテレもなく感謝の言葉が口からスラッと出てきます。
その姿を見ると、私の好きな言葉である「稔るほど頭を垂れる稲穂かな」をまさに体現している方なんだと、頭が下がります。
ただ、やっぱりかなりの年齢なので、同じ話をリピートされ、それを忘れてしまわれますが…。
その利用者さんと話す機会があったので、まずは生まれは、どちらなんですかから伺った。
生まれは、本所で、かなりひどいところだったそうですが、人情は熱くて、皆が助け合いながら生きていたとのことでした。
今まで生きてきて、悲惨だったのは、やっぱり戦争だったそうです。
終戦間際の東京大空襲の時は、B29が低空飛行で銃撃してきたので逃げ回ったそうです。
よく銃弾に当たらずに、生き残ったことが不思議だとのことでした。
でも死ぬことは、怖くなかったとのことですが、そういう風に教育されていたからだったそうです。
でも、その時に見たたくさんの死体。
忘れていたのに、こんな話をしているとあの当時の悲惨だった風景を思い出しちゃいましたと、悲しそうな声で話されてました。
終戦後は、近郊の農家さんのところに、タンスの中の着物を持って行って、お米に変えたそうです。
ところが、その帰り道に、警察に見つかってお米を没収されて、悔しい思いをしたとのことでした。
身内が警察官の友人の「わたしの家では、お米に困ることはないのよ。」って言葉にも、すごく悔しい思いをされたとのことでした。
闇米としてを摘発した米を隠匿していたってことですかねぇ。