雑感。

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久しぶりの青空。
今まで姿を隠していたセミが、鳴いています。
女性の利用者さんが、隣室の女性が夜中になると起き出して、蛍光灯をつけて、大きな声で歌いながら、ガサガサとティッシュペーパーを畳む音が気になって眠れない。
これがもう2日も続いているから家に帰りたい、との申し出がある。
しかし、自宅には、長男さん家族が住んでいるらしいのですが、長男さんは。病気で入院していて、長男さんの子供が暮らしているんだそうですが、実態は不明。
次男さんは、県外に住んでいるから、なかなか会いにはこれないようです。
ケアマネさんとも相談したけれど、自宅では暮らすことができないから、当所に居るわけなのですが、ご本人は、一人で家に帰って、生活ができると、言い張る。
「それができていれば、ここにはいないでしょ。
それが難しいから、ご家族も心配して、ここに預けられたんだと思いますよ。」と、説得するが、堂々巡り。

で、気分転換を図るために、食材等の買い物にお誘いする。
久しぶりの外出と人混みの中に入ったことで、結構楽しまれてました。
特に、小さな子供を見るときは、目を細めて、本当に嬉しそうな表情をされていました。

この仕事について思うことは、社会的には非生産的な人たちにグループ分けされる人たちが、介護保険という税金で生活していて、私は、そのおこぼれで生活している訳です。
で、その介護保険は、地方自治体の財政難で、削られて行く。
それほどまでして、生き続けて行くことって、どういうことなんだろう。
生き続けることがことが大切だということは、十分わかっているわけですが…。
施設で生活している人たちが、望むことはなんだろうって。
食べて、排泄して、入浴して、寝ての繰り返し。
その間に、流れているTV番組を見る。

利用者さんの中には、食後の後片付けを仕事だと思っていて、自分は仕事に来ていて
仕事が終われば、「仕事が終わったから帰るけれど、誰が送ってくれるの。」
「いや、今日はお泊まりですよ。」と言うと、
「そんなの聞いてないわよ。
家に帰らせてよ。」と、ごねるときもあれば、
「そうなの、だったら急ぐこともないわね。」と、すんなりと受け入れるときがある。
その反面で、「ここから脱走を図ると思ってるんでしょう。
もう、そんなことはしないわよ。」と、かつて逃亡を図った時のことを、自虐的に話す。
テーブル拭きを何度も繰り返す。
昔の話を、毎日繰り返す。
それを聞いている利用者さんも、初めて聞くように相槌を打つ。
ただ、聞き手の利用者さんは、昨日他の施設に移られたので、今日は聞き手が居なくて、いつもとはやや言動が違うけれど、居なくなったことには、気づいて居ないようだ。

傍で聞いていると、また始まったかと、ややうんざりしてしまう日常。
これがいつまで続くかは、わからないけれど、やがてこの光景を見ることはできなくなることは、間違いない。

尿失禁をして、気持ちが悪いはずなのに、動くことが億劫だから、汚れたリハパンを履き替えようとしない利用者さん。

自力でトイレには行くことができても、間に合わずに失禁してしまう。
でも、恥ずかしいのか、見栄があるのか、それを認めようとせず、新しいリハパンに履き替えようとしないから、周りの人が尿臭に気づきはじめる。
で、
「匂いがキツイから新しいリハパンに履き替えましょう。」と、周りに人が居ないところに誘導して、声かけをするが、何度声かけをしても、応じてくれず、逆に「何て失礼な奴だ。」と怒り出す。
それでも、声かけをすると、今度は「何てしつこい奴だ。余計なお世話だ、」と、
「いえ、お世話するのが仕事ですから」と、切り返す。
根比べです。
最終的には、履き替えてくれます。

こんなことの連続の毎日に、生産性なんてないです。
でも、経済的には全く生産性のない毎日ですが、それが意味のないことだとも思えない

だから、なんとかしなければと思うのですが…。