老夫婦。

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腹減った。
どうしてだろう。
昼食は、結構量があったのに。
そんなに肉体労働をしたわけでもないのに。
まぁ、腹が減るってことは、健康な証拠です。
今まで食事だけは、提供したものを完食していた利用者さんが、先週からガクッと食事量が減ったのです。
それで、その利用者さんをよく観察すると、上の入れ歯が重力に従って、口を開けると落ちてくるのです。
それで、食事が出来ない理由は、推測できましたが、それが原因で「もうお腹がいっぱいで食べたくない。」に結びつくのがわからない。
自分に対する苛立ちによるのかなと思ったり。
取り敢えず、ケアマネに相談して、歯医者に行くことにしました。
それで、食事量が回復すればいいけれど。

今日は、Aさんの通院日。
ご家族が対応していただけるので、近くの診療所までお連れしてバトンタッチ。
就業後にそのAさんのご家族から、
「診察が終わったから、迎えをお願いします。」の連絡が入ったので、診療所にお迎えに行ってきました。
Aさんの奥さんが、私の顔を見るなり、
「もう本当に頭にきちゃったわよ。
診察を待っている間中、もうブツブツと文句ばっかり言って、自分のことしか考えないんだから。
待っている人の中には、熱を出した小さな子供さんもいるのに、周りのことを全然考えないんだから。
認知症だから仕方ないとは言っても、もう少し周りのことを考えてくれてもいいのに。
昔から、自分本位の人だったけれど、私より先に呆けちゃって、もう嫌いだけれど。」
本人の前で、その言葉を聞いて、一瞬驚きましたが、
「どうせこんな話をしていても、本人は聞こえてはいないんでしょうけれど。」
奥さんの愚痴は続きます。
「私の前に並んでいた人と精算機の前で、逢ったときに、『うちの両親が、話をしているのと全く同じような雰囲気でした。うちの父は、認知はないんですけれど、大変ですねぇ。』って言われちゃった。
年を取るとおなじような関係になっちゃうのかしら。」
と、自嘲しながら奥さんが言われた言葉は、考えさせられました。
診療所を出て、処方箋を持って薬局に入ると、待ち時間が20分とのことなので、奥さん
「私は、帰ります。
本当によろしくお願いします。」との言葉を残して、帰られました。
調剤されるまでAさんと待ち、出来上がったので、Aさんとの帰り道で、Aさんが、
「年を取ると、頭がぼけちゃって、人が言っていることがわからなくなる時があるんです。
ゆっくりと話してくれれば、話の内容も理解できるんだけれど、うちの奥さんは、早口だから言ってることが、理解できないんだ。」と、ボソッと言われた。
聴力が不自由な方なので、私が問い返した言葉に対する回答はありませんでした。
きっと、Aさんの耳には、届いていないのでしょう。
奥さんの言葉は、自分の胸に響きました。
うちの相方も同じようなことを思っているんだろうなぁ。