そうかもしれない。

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丸くて黄色の大きな月が、暗闇の中にぽっかりと浮かんでいる。
そんな暗闇の送迎の帰り道でした。
駅前は、それなりにビルが建って小さな都会風ですが、郊外は田んぼと車がすれ違うのがやっとという道幅の田舎です。
往路は利用者さんが同乗されてましたが、復路は当然のことですが、私一人です。
その利用者さんは、当デイサービスにおられる時には、何時になったら自宅に帰れるのと、帰宅願望を訴えられていました。
しかし、いざご自宅に帰る時には、これからどこに行くの?
ご自宅に帰るところですよと説明しても、あまり理解されていません。
自宅近くに近づいても、こんなところに来たことがない。
ご自宅の前に到着しても、ここはどこの家?との質問。
利用者さんの家は、きっと実際に住まれている家では無いんだと思います。
利用者さんの中では、都内に住んでいた時のお家が自宅なんでしょう。
でも、実際に都内の家に帰っても、きっとそこはご自宅ではないような気もします。
利用者さんの頭の中のお家は、一体どこなんだろうと、他人事ながら考えてしまいます。
そして、これが認知症っていうものなんでしょうが、必要以上にそれを不安がらせている方達がいて、それを防ぐための方法を商売にしている節もあるとの意見を読み、そうかもしれないと思っています。